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第4回インタビュー
今も生きるPBLでの経験と指導
―AIITは失敗を恐れずチャレンジできる場―

今回のインタビュイー

青柳薫紀さんの画像

青柳薫紀さん
情報セキュリティ教育を実施する青柳さん
(写真右下)

指導教授はどのように関わっていくのですか。

青柳 優しく遠くから見守るスタイルとでも言うのでしょうか。問題が生じると、学生一人ひとりとじっくり話し合って解決をはかっていらっしゃいました。私自身は、PBLを通して「すべてを自分で背負い込まずに、マネジメント役に徹してみたほうがいい」と、何度もアドバイスされました。期限までという制約の中で、ついつい自分で背負い込む部分が大きくなっていったからです。また、「仲間を信頼する。でも、信用はしない」なんてことも言われました。部下やメンバーを信頼して任せることは任せ、その結果について確認を怠るなという教えです。実践は簡単ではありませんが、自戒を込めて、今もよく思い出す言葉です。

メンバー間のコミュニケーションはいかがでしたか。

青柳 議論を続けるうちに、人生観を戦わせるような場面も出てきました。たとえば、第2Qでネットワークの利便性を優先するか、セキュリティを厳密にするかで、意見がぶつかり合ったことがあります。性善説、性悪説が飛び交い、性弱説が登場するなど、議論が白熱しました。このように、考え方の深いところまでさらけ出してじっくり話し合うこと自体が新鮮でしたし、それだけ緊密にコミュニケーションをとりあえる仲間になっていったんだと思います。

現在は、AIITの非常勤講師も務めていらっしゃいますね。

青柳 瀬戸先生から、「人に教えることで、自身もレベルアップできるから」と勧められました。週に3時限の講義を担当しています。学生の真剣さに触れて、私のモチベーションも上がりますし、第一線で活躍している人たちと定期的にお会いして、最新動向などの情報を交換できる利点もあります。修了後もいろいろな形で関係が続いていくのが、AIITの特長のひとつですね。

AIIT志望者にアドバイスをお願いします。

青柳 AIITで何を得たいのか、そのイメージが鮮明なほど、得るものが大きいと思います。学校は失敗を恐れずチャレンジできる場で、この点が職場とは大きく異なります。また、忙しい中で時間をつくって、学費を払って学ぼうと志した人たちが集まる場ですから、周囲から良い刺激をたくさん受けます。特にPBLの本気度、真剣度は、大学とはまったくレベルが違います。ぜひ、目的を明確にしてAIITを訪ねてほしいと思いますね。

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