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専門職大学院とは

専門職大学院は、科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職人材養成へのニーズの高まりに対応するため、高度専門職人材の養成に目的を特化した課程として、平成15年度に創設されました。制度創設時から法曹(法科大学院)、会計、ビジネス、MOT(技術経営)、公共政策、公衆衛生等の様々な分野で開設が進み、平成20(2008)年度には、実践的指導能力を備えた教員を養成する教職大学院が開設されました。

専門職大学院の特徴

専門職大学院は、「大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするもの(学校教育法第99条第2項)」とされています。

  • 理論と実務を架橋した 実践的な教育
    実務知識は通常の大学等で教育されるアカデミックな知識とは異なるため、カリキュラムは実践的な業務遂行能力を獲得できるようになっています。
  • 産業技術分野の 高度専門職業人を養成
    専門的知識と体系化された技術ノウハウを活用して、産業の活性化に資する高度専門職業人の育成を目指しています。
  • 研究者教員に加えて、高度な実務実績を有する 実務家教員を配置
    通常の工学系大学院と同数以上の研究者教員に加えて、第一線で活躍してきた実務家教員を研究者教員の半数程度配置している。これらの教員の連携により高度な実践的教育を実施し、産業技術分野の高度専門職人材を育成します。

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修士課程との違い

修士課程 専門職学位課程
専門職大学院(平成15年度~) 法科大学院(平成16年度~) 教職大学院(平成20年度~)
修業年限 2年 2年 3年 2年
修了要件 30単位以上
修士論文の作成(研究指導)
30単位以上 93単位以上 45単位以上
うち10単位以上は学校等での実習
実務家教員 3割以上 2割以上 4割以上
実務家教員のほか、専攻ごとに配置しなければならない専任教員数は、修士課程より多く設定され、かつ、学部等の他の課程の専任教員の兼務も原則禁止し、教員組織を充実
具体的な教授方法 (1) 事例研究、現地調査、双方向・多方向に行われる討論・質疑応答 (1) 同左
(2) 少人数教育を基本(法律基本科目は50 人が標準)
(1) 同左
(2) 学校実習及び共通科目を必修
学位 修士(○○) ○○修士(専門職) 法務博士(専門職) 教職博士(専門職)
認証評価 教育課程や教員組織等の教育研究活動の状況について、文部科学大臣より認証を受けた認証評価団体の評価を5年毎に受審することを義務付け、教育の質保証を図る仕組みを担保

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柔軟で実践的な教育

専門職大学院では、特定の職業分野に応じた柔軟で実践的な教育が行われています。そのため授業方法も、実習、事例研究、フィールドワーク、ワークショップ、シミュレーション、ロールプレイング等を中心としています。

また、実際に産業界・実業界で活躍する実務家教員が、産業界等の最前線の実務の専門的識見・経験をもとに、知見を理論化した授業を行うなど、理論と実務を架橋した教育が受けられるのが専門職大学院の魅力です。

専門職大学院とはの画像1

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社会人学生への配慮

実際に社会で活躍する職業人に更に高度な専門性、最新の知識・技術を身に付けさせるための継続的な学習の機会を提供することも、専門職大学院の重要な役割です。社会人が学びやすい仕組みとしている専門職大学院も多くなり、社会人が入学する例が多く見られます。

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