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資料の探し方

パスファインダー(テーマ:プロダクトデザイン)

 パス・ファインダーとは・・・
 情報/資料収集の手順を簡潔にまとめたツールのことです。

 テーマ:プロダクトデザイン

入門的な情報源 ~そもそもプロダクトデザインとは何か~

 ★プロダクトデザインとは何か、最新の用語を調べられる各種情報源を調べ、改めてその一般的な定義を確認してみましょう。
「imidas(イミダス)」【 配架場所「(高専品川)電動図書」:請求記号「031/I47」】
「現代用語の基礎知識」【 配架場所「(高専品川)図書」:請求記号「031/J55」】
どちらも年刊の最新用語辞典の定番です。プロダクトデザインに関わる用語の意味を調べることができます。

 誰でも編集できるWikiという機能を用いたインターネット百科事典Wikipediaは、簡便ですが内容の信憑性には欠けるため、真偽の確認が必要でしょう。

プロダクトデザインに関する図書をさがす

 プロダクトデザイン関係の図書がありそうな書架の所に直接行き、棚をざっと眺めてみましょう。 産技大図書館では、NDC(日本十進分類法)という一般的に図書館で用いられる分類法で図書を分類、配架しています。

 以下のチャートを見ると、「デザイン」と一口に言っても工業の工程の一つとして考えるか、芸術として考えるか、捉えかたによってだいぶジャンルが違ってしまうことが分かります。図書館の場合は、分類する人の観点にゆだねられるため、例えば「機能美」などのどちらでもありえる内容であれば、両方の書架をチェックしておくと見逃すことが少なくなります。

  • 000 総記
  • 100 哲学
  • 200 歴史
  • 300 社会科学
  • 400 自然科学
  • 500 技術
    • 500 技術、工学
      • 501.8 工学デザイン、人間工学
  • 600 産業
  • 700 芸術
    • 750 工芸
      • 757 7デザイン、装飾美術
  • 800 言語
  • 900 文学

OPAC(蔵書検索)でプロダクトデザインに関わるキーワードを入力して主題検索、タイトル検索してみることも重要です。

プロダクトデザインに関わるキーワード(例)
 工業製品、人間工学、プロダクトデザイナー、プロダクト・イノベーション、インダストリアルデザイン、ユニバーサルデザイン、インタラクションデザイン、アフォーダンス、ユーザビリティetc…

プロダクトデザインに関する代表的な図書

 プロダクトデザイン関連の図書を数冊一例として挙げます。デザインの図書、特に上記分類記号700番台の図書は大型図書が多いですが、大型図書はその書架の最下段にまとめられているのでお気をつけください。

  • 「誰のためのデザイン?」
    【 配架場所「(大学院)電動教科書」:請求記号「501.8/N96」】
     認知科学の観点から、消費者にとって使いやすい/使いにくい製品デザインとは何かについて語られる、プロダクトデザインの名著。
  • 「口紅から機関車まで」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「501.8/L82」】
     口紅から機関車まで、あらゆるものを手がけたインダストリアルデザインの生みの親、レイモンド・ローウイの手記。
  • 「芸術としてのデザイン」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「757/Mu32」】
     芸術家であり、プロダクトデザイナーでもあったイタリアのブルーノ・ムナーリのデザイン論。
  • 「プロダクトデザインの思想Vol.1~3」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「501.83/Mi17/1~3」】
     柳宗理や川崎和男ら、プロのデザイナーたちがその製品を作り出すに至った経緯やコンセプトがインタビュー等によって詳説されています。

プロダクトデザインに関連した専門的な図書

  • 「JIS ハンドブック」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「509.13/N71」】
     工業に限らず、情報処理や技術経営にも幅広く活用できる。JIS(日本工業規格)の書籍版。
  • 「人間工学の百科事典」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「501.84/O54」】
     ユニバーサルデザイン等、人間工学にかかわる内容をほぼ網羅した百科事典。
  • 「現代デザイン事典」
    【 配架場所「(大学院)図書」:請求記号「757.03/Ka87」】
     プロダクトデザインを含めたあらゆるデザインに関する用語や人物、機関や書籍が掲載されています。

プロダクトデザインに関する雑誌をさがす

 雑誌はそれぞれポリシーや誌面の特徴、扱う分野の違いが顕著なため、「学術的な切り口を求める」、「実践に役立つ最新情報が欲しい」等、自分がそこから得たい情報が何かによって選ぶことが必要となります。

プロダクトデザインに関する雑誌をさがす

 産技大には上記以外にも、欧米の商業デザイン誌があります。 学術雑誌に関しては、産技大が契約する電子ジャーナルを活用すると一気に選択肢が増えます。

  • 電子ジャーナル (高専生は利用不可)
     企業や法人が文献を冊子体ではなく電子媒体にして保存したものを電子ジャーナル(Electronic Journal, E-Journal)といいます。産技大では、国内外の各種有料データベースと契約を結び、所属する学生、教員が無料で利用できるようになっています。 利用は図書館の電子ジャーナル用PC、もしくは学内の大学院ネットワークからつながった端末から「産技大HP」⇒「図書館のご案内」⇒「電子ジャーナル」と辿ってください。図書館ではそれぞれの電子ジャーナルのマニュアルも用意してあります。

プロダクトデザインに関するインターネットサイトをさがす

 情報の取り扱いには慎重さを要するインターネットサイトですが、業界で認知された定番サイトを把握しておくことも重要です。上記の蔵書検索時のキーワードとしてあげたフレーズで検索してみると思わぬ掘り出し物サイトが見つかるかもしれません。

プロダクトデザイン関係の機関

 プロダクトデザインを研究/推進する機関からは各種最新情報や講義、イベントの情報が得られます。機関によっては刊行物を販売していたり、直接利用ができる図書室を有していることもあります。

以下に挙げる機関は一例です。

  • 独立行政法人産業技術総合研究所
  • 日本デザイン学会
  • 社団法人日本インダストリアルデザイナー協会
  • 財団法人日本産業デザイン振興会
  • 財団法人国際デザイン交流協会
  • 意匠学会

産技大にない資料をさがす

 産技大で入手できない文献をさがし、入手する方法をいくつか紹介します。

  • CiniiBooks
     NII(国立情報学研究所)が提供する、全国の大学図書館等が所蔵する図書・雑誌の横断検索サイトです。
  • NDL-OPAC
     NDL(国立国会図書館)の蔵書検索サイトです。国内で出版された本はNDLに1冊寄贈する義務があるという「納本制度」のため、NDLは国内のほぼすべての図書を所蔵しています。
  • 所蔵する機関があれば、以下の方法でそこから文献を入手することができます。
  • 現物貸借サービス(有料)
     所蔵する機関から産技大図書館が資料を借りて利用者に供するサービスです。主に図書のみに適用され、雑誌や新聞はこのサービスは適用されないケースがほとんどです。
  • 文献複写サービス(有料)
     所蔵する機関から産技大図書館が記事/論文の複写物(コピー)を取り寄せるサービスです。主に雑誌に適用されますが、図書や新聞、マイクロフィルムなどでも利用できます。
  • 紹介状(無料)
     所蔵する機関に産技大が問い合わせ、直接利用できるように紹介するサービスです。利用範囲については依頼先の規定に準じます。

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