PBLならではの実践的な学び、チームの仲間と駆け抜ける
事業設計工学コース 2年生 (2024年8月取材)
中村央理雄さん
株式会社PANDASTUDIO.TV 所属
駒澤大学 出身
PBLに惹かれ入学、学費の安さも決め手に
私が勤める会社では、幹部職やリーダー職を目指す社員に修士号の取得が奨励されています。しかし当初、私は仕事と学びを両立することに対して不安があり、大学院進学には消極的でした。そうしたなか、中途入社してきた同僚がたまたまAIITの卒業生で、「とても良い環境で学べる」と勧めてくれたことがきっかけで、AIITに興味を持ちました。
詳しく調べてみると、授業が平日夜間・土曜日中心なことやオンラインでも受講できることなど、
社会人でも学びやすい学修体制
に魅力を感じました。また、AIITは
PBL
(Project Based Learning)を採用しており、実際の課題に即した学びができる点にも強く惹かれました。会社から学費の補助も受けられましたが、正直なところこの時点では最後までやりきる自信がなかったので「最悪、ついていけなければ辞めればいい」ぐらいの気持ちで会社の補助は受けずに入学。それができたのはAIITの
学費
が手ごろだったことも大きかったです。
単位バンクの活用で、授業選びの幅が広がる
コース選びは
事業設計工学コース
と
情報アーキテクチャコース
でかなり悩みました。最終的には自分の今やっている業務分野に近いのと、興味だけで選ぶと卒業までついていけないと思い、事業設計を選びました。入学に当たっては
AIIT単位バンク制度
を活用しています。正規の学生として入学する前に授業を履修し、取得した単位は入学後に取得済として認定されます。私は入学前に12単位を取得しておいたおかげで、授業計画に余裕を持つことができて、興味のある授業を多く受講できました。単位の取得が楽になるというのももちろんありますが、それよりも受けたい授業を選びやすくなるのが大きな魅力だと思います。
また、正規に入学する前に授業の雰囲気や進め方を事前に体験できたことも大きな利点でした。仕事が忙しい社会人にとって、AIIT単位バンク制度を使って事前に授業を体験し、学びのリズムを掴んでおくことは非常に有効だと思います。
PBL活動を通して得た現場の実践力
これまできちんと学んだことがなかったので、とくに経営学に関する授業は新たな学び・発見が数多くありました。例えば、普段の業務で何となくこの方法が良いと思ってやっていたことに、理論やフレームワークの裏づけを与えられる。部下やクライアントに説明する際など、すでに多くの場面で役立っています。
PBLでは、東京都の奥多摩地方にある檜原村を対象に、どうしたら人口減少を食い止められるのかというテーマで、関係人口を増やす取り組みを行っています。実際のフィールドで課題解決に取り組むため、非常に実践的。担当教員も長年に渡り檜原村に関わっているので指摘は示唆に富み、具体的です。
例えば、イベントの運営や地域の関係者との調整は、まさにリアルなビジネスプロセスで、いまの仕事にも直接役立つ経験です。また、チーム全員でそれぞれの強みを生かして協力し合いながら課題に取り組むことで、チームワークやチームビルディングのスキルも身につきます。正直なところ、今はまだ目の前のPBL活動でいっぱいですが、走りきった後、振り返れば得ているものは多いと確信しています。