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学び直しに取り組んだ経験で自身をアップデート

柳田

事業設計工学コース
柳田 美由紀さん
2022年修了
合同会社Jinz 代表

子供の大学入学と同時に学び直しの学生に

新たなインプットによって20年も続けてしまった“冬眠”から目覚めなければ──そんな危機感に駆り立てられ、AIITでの学び直しを始めました。

新卒で就職した化粧品会社では、企画・開発や宣伝・広報に従事しました。独立後は今日まで、女性誌やウェブ媒体に掲載する記事の企画・編集や美容関連商品の開発アドバイザーとしての仕事を続けています。危機感は、独り立ちして間もなくから募らせてきました。情報発信のメディアが紙媒体からウェブ、SNSへ。マーケティングもデジタル化が進み、見慣れない単語が飛び交うように。流行や新商品の情報はアップデートしてきましたが、独立後に 出産し、子育てと目の前の仕事で手一杯になり、仕事人として自分を成長さ せることに対しては“冬眠”状態。そのまま20年が過ぎてしまい、子供が大学に入学したのを機に、私自身をアップデートすることにしました。

刺激に満ちていた異質同士の議論

AIITの事業設計工学コースに進んだ理由は、主に次の2点です。一つはMBAの取得は全く考えていなかったため、これを目的とした大学院は選択肢から外しました。もう一点はメーカー出身ですし独り立ちしてからの仕事とも関連し、新しいモノやサービスを作る知見を求めたことです。こうして候補を絞り最終的にAIITを選んだことは、私にとってはベストな進路選択だったと振り返ります。なぜならここでの2年は、とにかく楽しく面白かったから。

AIITでは2年次のPBLはもちろん、1年次の講義にもグループ学習が導入されています。コロナ禍でのオンライン授業だったにもかかわらず、仕事では決して出会うことはなかった人たちとの議論は、刺激に満ちていました。理系の人が多いのか、データを積み上げて結論を導くプロセスが私には新鮮でしたし、逆に直感で提案した後にその根拠を探そうとする私は、周囲から異質に見えたかもしれません。

新たな知識も習得でき、入学時は新規な手法を指すと思っていたマーケティング用語も、実は何十年も前からやってきたことと本質的に変わりがないと理解しましたし、IT分野で広がるアジャイルの手法が、他のものづくりに浸透しつつあることも分かりました。

将来形を結ぶであろう2年間の学びの成果

AIITで学び、すぐに私の仕事が変わることはありませんでした。しかし、経験それ自体が私をアップデートしたことは確か。ようやく“冬眠”から覚め、穴から出ていて外の世界を見た気分です。ドラえもんのポケットのように何でも出てくる先生方とのつながりを、今後どのように活用させてもらうかも楽しみです。AIITで得た知識や思考法の財産はまだしばらくは続けるつもりの仕事人生の中で、必ずある時ふと形を結ぶだろうと考えています。

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