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第74回コラム
グローバル化とは?

創造技術専攻 管野 善則教授

 昨今、円、ドルのバランス関係だけでなく、国際的にあらゆる国の通貨変動がダイナミック。あまりにも激動過ぎる感があるが、ただただ、目を見張るばかりである。激動の世紀にふさわしく、自然科学も、金融関連だけでなく、人文社会科学全般も激動中である。
 人の流れ、情報の流れ、あらゆる物流の流れ、・・・この流れが滞留する所に、圧力差、ポテンシャル差が発生し、・・・ケミカル ポテンシャル差、・・・詰まる所、Δμによるエントロピー増大の自然哲学により、ギブスの自由エネルギー ΔG ゼロを目指し、あらゆる分子、物、人間が動きまくる。・・・確かにグローバル化だ。
 私が一番心配しているのは、自然科学である。具体的には、世界中、どこで起こるかも知れない巨大地震の頻発、火山噴火の頻発、温暖化による分子運動のヘテロジェニアス化が及ぼす巨大ハリケーン・台風、太陽風の異常変動、黒点の変動。・・・数え上げたら切りが無い。地球が変形してきている可能性が!!・・  プレートテクトニクスの論法では、物質の相転移と同じで、一度始まってしまった原子・分子・イオンの動きの活発化は、おのおのが縄張りを持ち、お互いの接触確率を同程度にするまで続くであろう。均衡化が完了するまで。その年数は、私には分からない。いつまでに全ての均衡化がなされるのか。地球レベルの力で考えると、硬いと思われる地球表層の岩盤層等、赤子と同じ。まるで流体の如く変形する。
 ここで話をグローバル化に戻します、・・・今、日本で格差が広がっていると騒がれていますが、私は一時的、株の上げ下げと考えています。自然科学の法則によれば、全てのポテンシャル、分子分布関数は、均一化の道、すなわち、マネーの偏析も均一化に動くからです。当然、最貧国の人々も、グローバル化により時間はかかりますが、豊かな方向に進んで来ます。それは、何を意味するのか?・・・・今まで贅沢三昧を謳歌してきた民族は、やがて、その贅肉を取らないと生きていけなくなる方向性です 
ここで、サブルーチン回路で、日本の事を考えると、・・・当然、贅沢三昧を謳歌してきた民族であることは誰でも疑わないでしょう。おいしいビフテキを食べてきたのだから。膨大な水資源を体に取り込み、地球の栄養素で成長してきた草を食し、巨大になった牛を食してきたのが人間ですから。貧しい物を口に出来ない日本人の取るべき道は?・・・
結論として、バブリーは国を滅ぼす。補助金予算を取れば良いと思っている限り難しいのでは?・・従来の補助金付け、農政と同じで、ノーセイ、nothing 現象が起こるでしょう。

(カンノ記す)

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