教員紹介 松井 実
職位 | 助教 |
---|---|
氏名 | 松井 実 MATSUI Minoru |
メールアドレス | matsui-minoru[at]aiit.ac.jp メール送信時は[at]を@に変えてください |
リサーチマップ |
|
プロフィール
学歴
-
2011年 慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科卒業
-
2013年 千葉大学工学研究科デザイン科学専攻デザイン科学コース博士前期課程修了
-
2017年 千葉大学工学研究科デザイン科学専攻デザイン科学コース博士後期課程単位取得退学
学位
- 博士(工学)
職歴
- 2017年5月-2018年3月 千葉大学工学研究科デザイン科学専攻デザイン科学コース特任研究員
- 2018年4月-2019年8月 富士通デザイン株式会社
- 2019年9月- フリーランスウェブデザイナー・デベロッパー
- 2020年12月-2021年2月 産業技術大学院大学非常勤講師
教育
担当授業科目
Design [Re]thinking、イノベーションデザイン特別演習1・2
令和5年度の取組状況
- 正規課程において産業技術研究科科目群のDESIGN [RE]THINKINGを担当し、後半を前年度までのPBL成果の批判と新しいPBL計画書の執筆という実践的な内容に改めた。
- 正規課程外ではAIIT型リスキルプログラムにてジェネレーティブデザイン実習を担当し、生成AIによる画像生成とそれを用いたドキュメントの自動作成方法を講義した。また東京テックイノベーションプログラムにおいて東京テックイノベーション特別演習2, 3を共同担当した。
- イノベーションデザイン特別演習では内山PT、越水PT、村越PTに副担当として参加した。また面談を実施した。
- 非常勤講師として、千葉大学大学院デザインリサーチインスティチュートにおいて海外短期留学生むけのプログラム(グローバルデザインスタジオワーク2、4、デザイン・エンジニアリング論、デザイン・エンジニアリング演習)を担当した。
研究
専門分野
工業設計、文化進化
研究キーワード
デザインの進化、累積的文化進化、文化系統樹、エージェントベーストモデリング
研究業績・著書・論文・その他それに準じる業績
論文
-
松井 実,小野 健太,渡邉 誠.(2016).設計理念の進化とその表現型としての人工物.デザイン学研究, 63(3), 1–10 DOI: 10.11247/jssdj.63.3_1
-
Matsui, M. Ono, K. Watanabe, M. (2017) Random Drift and Design Creativity: Evolution of Drawings in the Laboratory. Letters of Evolutionary Behavioral Science 8(2) 24-27 DOI: 10.5178/lebs.2017.59
学会
- Matsui, M. (2018) Design is a !random evolutionary process. Campus Asia Joint Exhibition(H-06) at Yonsei University, Seoul, Korea
- Matsui, M., Ono, K., Watanabe, M. (2017) Random drift of design in the laboratory: cultural transmission network of drawing, logo, and paper glider airplanes. Inaugural Cultural Evolution Society Conference (Material culture session) at Max-Planck-Institut für Menschheitsgeschichte, Jena, Germany
- 松井 実, 竹内 崇馬, 小野 健太, 渡邉 誠 (2017) デザインはランダムプロセスか. 日本デザイン学会第64回研究発表大会(B6-05) at Takushoku University, Tokyo, Japan.
- 松井 実,小野 健太,渡邉 誠 (2015) 人工物は進化しない. 日本デザイン学会第62回研究発表大会(A1-05) at Chiba University, Chiba, Japan.
- Matsui, M. (2014) Design Genetics. MEDes Doctoral Colloquium at Glasgow School of Art, Glasgow, UK.
- 江田 直紀, 田中 俊, 松井 実, 小野 健太, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠 (2012) 植物工場の普及に向けたブランディングデザインの提案. 日本デザイン学会第59回研究発表大会 at Sapporo City University.
- Matsui, M., Radovic, D., Almazan, J. C. (2018) Rudolf Steiner’s Design Principles and Methods for Manufacturers. 日本デザイン学会第58回研究発表大会(P-44) at Chiba Institute of Technology.
招待講演
- 松井 実 (2021) 情報デザイン. Private talk at Zoom for Jikei Gakuen.
- 松井 実 (2017) モデルベース設計製造研究会における講演. Private talk at National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Tsukuba, Japan.
令和5年度の取組状況
- 国際会議査読あり単著(1件)デザイン系の国際学会として最大規模のIASDRでポスター (3000語、採択率<50%)
- 国内査読付き雑誌最終著者(1件)2022度に副担当として関与した橋本PTでの研究内容について、博士課程に進学した所属学生との共著で発表。
- 共著者(国際発表3件、国内学会2件)2022年度の林PTの成果。
- Review中フルペーパー(1件)批判的レビューはほぼ同内容でDesign Issuesに9月に投稿。
- 紀要単著(1件)。紀要のテンプレートをCCライセンスで一般に公開し再利用を促し、紀要論文として、また紀要論文の原稿用LaTeXファイルじたいを実例として紹介。
- 共著書(2冊)。共著者として書籍『土偶を読むを読む』を4月に、『進化思考批判集』を12月に無償のPDFと有償の紙媒体として出版。
- 博士論文 “Design as a non-random evolutionary process”が前述『進化思考批判集』他の既往論文とともに全文が収録された。
社会貢献
社会貢献活動
所属学協会
日本人間行動進化学会、日本進化学会、芸術工学会、Cultural Evolution Society
令和5年度の取組状況
- 著書『進化思考批判集』にて批判した書籍『進化思考』は、批判を受け[増補改訂版]として12月に再出版された。数万部売れたビジネス書である『進化思考』の誤りを学会で指摘し、その録画を広く一般に公開することで読者に警鐘を鳴らした結果、日本を代表する工業デザイナーである著者と出版社を動かし、結果多少なりとも改善された増補改訂版の出版に至ったのは大きな社会貢献であったと考える。同批判書の無償PDFは現在4000回以上ダウンロードされている。
- 今年出版された著書『土偶を読むを読む』は版を重ね、紀伊國屋じんぶん大賞2024 9位に選出された。
- 芸術工学会にて特設委員会「批判的デザイン学研究会」の新設を申請し承認された。