【Web講演会】
第16回 AIITフォーラム
(「しながわ学びの杜」パートナーシップ講座 共同開催)
認知症予防DX(デジタルトランスフォーメーション)
ーいつでもどこでも認知症予防ー
本講座は「しながわ学びの杜」と東京都立産業技術大学院大学のパートナーシップ講座として、東京都立産業技術大学院大学 田部井 賢一 助教が講演いたします。
講師からのメッセ―ジ
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。年をとるほど、認知症になりやすくなります。日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組が今後ますます重要になります。例えば、認知症のように普段の生活に支障をきたすほどではありませんが、記憶などの能力が低下し、正常とも認知症ともいえない状態のことを「軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)」と言います。MCIの方の約半数は5年以内に認知症に移行するといわれています。MCIの方のうち、すべてが認知症になるわけではありませんが、この段階から運動などの予防的活動を開始することで、認知症の進行を遅らせることが期待されています。
一方、ビジネスや教育分野のみならず、医療介護分野においても、IT化やデジタル化とともに対象への作用の内容、質、価値などを変えるような行為、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)が盛り上がりつつあります。
本講座では、認知症の概要、認知症予防の方法とその科学的根拠をお話しするとともに、現在研究を行なっているいつでもどこでも、そして一人一人個別に合わせた認知症予防DXの可能性についてお話しします。
フォーラム概要
第16回 AIITフォーラム(「しながわ学びの杜」パートナーシップ講座 共同開催)
「認知症予防DX(デジタルトランスフォーメーション)ーいつでもどこでも認知症予防ー」
講師:東京都立産業技術大学院大学 助教 田部井 賢一
配信期間:令和5年2月10日(金)15:00~2月20日(月)12:00
開催形式:Web開催(オンデマンド配信)
費用:無料
募集期間:令和5年2月10日(金)13:00まで
◆お申し込みはこちら◆Doorkeeper(外部サイト)
講師略歴
田部井 賢一(たべい けんいち)
東京都立産業技術大学院大学 助教
博士(医学)。日本学術振興会特別研究員DC1、三重大学大学院医学系研究科認知症医療学講座助教などを経て現職。認知症の非薬物療法の研究に従事。特に高齢者・認知症患者の残存機能に着目したオーダメイド型非薬物療法の開発に取り組んでいる。著書として『認知症ハンドブック 第2版』(分担執筆)、『医療関係者のための脳機能研究入門』(編著)などがある。