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音大からエンジニアへ。AIITで音楽の経験が研究につながる
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情報アーキテクチャコース (2026年8月取材)

大竹千寛さん (2026年3月修了)

朝日新聞社 メディア研究開発センター 所属

ブランデンブルク工科大学 出身

ドイツでの出会いから、新しい進路へ

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5歳からピアノを弾き、音楽大学で学んできましたが、ドイツ留学中に語学学校でさまざまな分野の学生と出会い、分野や国の垣根を越えて働けるエンジニアを目指すようになりました。
ほかの大学院とも比較しましたが、 専門職大学院 として研究よりも実践に重きを置き、社会人が多く学ぶAIITなら、実力を速いペースで伸ばせるのではないかと考えたのです。入学後もしばらくはドイツの音楽大学と両方に通いました。AIITは オンラインで受講 できる授業が多く、両国を行き来しながら単位を取得できました。
現在は、新聞社の研究開発部門でリサーチエンジニアとして働いています。会社では副業も認められており、週末などにはピアノの演奏活動も続けています。

同級生の支えと実践が、就職につながる

音楽一筋で情報分野の知識がほとんどなかった私は、入学前に先生の助言を受けて基本情報技術者試験の勉強をしました。入学時は開発経験が全くなく、同級生についていけるか不安でしたが、授業では皆さんが丁寧に教えてくださり、私にとっては「同級生全員が先生のような存在」でした。
現役のエンジニアの方と2か月間で一つのプロダクトを作る授業もありました。1年次は、多くの科目を履修し、授業後も 自習室 に残って課題に取り組み、それから帰宅する生活でした。遅い時間まで自習室を使えたことも、役立ちました。
就職活動でも頼りになったのは、社会人経験の豊富な同級生です。授業の合間にさまざまな会社の話を聞き、進め方や目指すキャリアを相談しながら自分の軸を固め、面接では授業での実践的な経験を評価していただき、複数の大手企業から内定を得ました。

演奏家の経験を生かし、VRで研究する

PBL(Project Based Learning) では、6人のメンバーが一つの共通テーマのもと、それぞれの問題意識に基づいてサブテーマを設定し、取り組みました。私は、練習室と本番のステージの環境の違いが演奏家の緊張につながるのではないかと考え、VRで本番に近い音、光、ノイズなどを再現し、実験参加者の緊張の度合いを観察しました。この実験では、光がより明るく、観客との距離が近く、さらにノイズが加わった時に、最も緊張が高まるという結果が得られました。
また、毎週のコアミーティングでは、遠慮のない鋭い意見を出し合い、各プロジェクトの質を高められたと思います。現在は大学院で扱ったXR(Extended Reality)のサービス開発業務を主に担当しており、VRやARグラスで仮想空間の心理的効果を調べた経験があったからこそ、この仕事を担当できたと感じています。
さらに、PBLや仕事を通じて研究への関心が高まり、博士後期課程への進学も検討しています。私にとって、本当に人生の転機となった2年間でした。社会人経験を経ずに入学した私も、授業についていき、就職することができたので、学部生や社会人以外の方にも、ぜひ検討してほしいと思います。

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