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中小企業支援20年の知見をAIで現場へ。AIITで磨く「技術と経営をつなぐ実践力」
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創造技術コース2年生  (2026年8月取材)

村上正剛さん

大田区中小製造業 執行役員

私立大学法学部 出身

現場と共通言語で話すため、文系から技術を学ぶ

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私は国の機関で中小企業支援に20年携わり、ベンチャー企業の役員を経て、50代はものづくりに力を尽くそうと、大田区の製造業に経営幹部として加わりました。ただ、法学部出身で経営の知識はあっても、技術スタッフとは使う言葉や伝わり方が違い、工学や技術を学ぶ必要を感じました。
特に学びたかったのは、AIの活用です。うまく使えば中小企業でも大企業並みの成果を上げられると考え、工学の基礎と実務に生かせる技術を学べる学校を探した結果、AIITしかなかったというのが正直なところです。
工学系の学びについていけるかは不安でしたが、 AIIT単位バンク制度 でまず1科目を受け、実務に生かす内容が多いと知り、何度か履修する中で自分にも取り組めると分かりました。オンラインや録画授業も充実しているため仕事に合わせて学びを補える点も助かっています。会社の状況や生活環境を考え、入学時期は秋を選びました。

仕組みを知り、自分の手で確かめる

AIの仕組みを学ぶ講義では、構造や限界を理解し、自社のどの場面で使えるかを見極められるようになりました。IoTの授業では、センサーを動かし、プログラミングでデータを取得する方法を学びました。そのデータを集約して見える化する仕組みづくりには、これまでの経営ノウハウを掛け合わせることで、AIITでの学びを現場で機能する実務価値へと落とし込むようにしています。
「 東京夢工房 」でスタイロフォームを削ってモックアップを作り、3D CADを使って3Dプリンターで出力するなど、自分の手でものを作る経験もできました。先生のサポートを受けながら実際に機器を動かし、試行錯誤を重ねることで、机上の知識では得られない『ものづくりの勘所やリアルな感覚』を実体験として学ぶことができました。
職場では、いきなり大がかりなデジタル化を進めようとすると、現場に戸惑いや抵抗感が生まれることもあります。そこで、まずはAIを使って業務で動く『簡易版のソフトウェア』を素早く作り、現場のスタッフに直接触れてもらうようにしました。実際に動くものを体験してもらうことで『意外と便利だな』と納得感が生まれ、『ここをこう改善すればもっと使いやすい』といった前向きな意見が現場から自然と出るようになりました。

多様な知見が交差する現場での実践と学び

自社でのAI活用は、PBL(Project Based Learning)でも題材にしています。AIを活用した業務フロー改革「AIPR」のテーマが発表された時は、「我が意を得たり」と感じました。
プロジェクトには、先端テクノロジーや人材開発、エンジニアリングなど、多様な専門性を持つメンバーが集まっており、実際の現場を見てもらい提案やアドバイスを受けています。それぞれのバックグラウンドが異なるからこそ、一つの課題に対しても多角的なアプローチや深い議論が生まれます。多様な知見が交差する中で、互いの専門用語や視点をすり合わせ、チーム全体で共通認識を築いていくプロセスそのものが、実務における大きな学びになっています。
自社での実践と成果を確かなものにし、ゆくゆくはその経験を生かして、大田区をはじめとする地域の製造業、ひいては全国の中小企業へと「成長の輪」を広げていけたらと考えています。技術を理解し、自らの手で現場に実装できる人材が増えれば、ものづくり中小企業はもっと強くなれるはずです。文系や経営畑の方こそ、臆することなくこのAIITでの学びに挑戦していただけたらうれしいです。

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