二拠点生活でも学びは続けられる。AIITで出会った思いがけない気付き
事業設計工学コース2年生 (2026年8月取材)
岡崎真弓さん
金融系スタートアップ企業 所属
次のキャリアを考え、自分のペースで学ぶ
私は損害保険会社、銀行を経て、現在は金融のスタートアップ企業で働いています。コロナ禍以降、周囲で社会人大学院へ通う人が増えたことに刺激を受け、自分もセカンドキャリアを考え始めていたことから、これまでとは異なる内容を学びたいと思いました。ただ、その時点ではまだ、何を学ぶか明確ではありませんでした。
学費も重要な要素だったため、社会人がオンラインで学べる公立の学校を探し、AIITに出会いました。入学前の2年間は、
科目等履修生
として実際の授業を受講。一緒に学ぶ方々の背景や興味・関心が比較的自分に近いと感じたことが、事業設計工学コースを選んだ理由です。
現在は親の介護のため富山県と東京の二拠点で生活しており、オンラインで受講できることは大きな利点です。
長期履修制度
で3年間かけて修了する予定で、入学前も含めて合計5年間、時間をかけて負担を分散しながら学べる制度を最大限に活用しています。担任の先生には仕事や介護と両立しながら学ぶことについて相談し、アドバイスをいただくなど、とても助けられ、感謝しています。
誰かが声をかければ集まれる、かけがえのない仲間たち
現在の仕事ではマーケティングやサービス開発にも一部関わっており、大学院での学びを応用する中で、これまで何となく進めていたことを構造的に考えられるようになりました。学んだことは、自分の中でつなげ、仕事に置き換えて考えることが必要だと思います。
また、大学院を通じて得られた一番の収穫は、多様な分野の人たちと強いつながりを築けたことです。同期や仲間同士の間では、誰かが声をかければ、10人、15人ほどが集まってきます。自分自身が東京に戻るタイミングだけでなく、お互いに声をかけ合って気軽に集まれるこうしたコミュニティができたことは本当に心強いです。社会人経験があっても、自分の知らない知見や視点を持っている人が多く、異なる専門分野を持った人たちとのつながりによって視野が広がるのは大きな収穫だと考えています。
学生だからこそできる、地域での実践
PBL(Project Based Learning)
では、地域が抱える課題に対して経営学の視点を取り入れてアプローチすることをテーマに取り組んでいます。わたしは、3人のチームで富山県のある地域を対象に、その土地が持つ固有のコンテンツや資源をどのように生かし、経営学のフレームワークや手法を用いて課題解決につなげていけるかを考え、地元で15年以上にわたって続いているイベントに関わりました。スタッフとして関わることで、頭で考える以上のことを学び、気づくことができました。また、地元の方との信頼関係を築き、地元の方やイベントに参加してくださった多くの方々と喜びを分かち合えたことは、かけがえのない経験になったと感じています。
PBLのテーマ選定にあたっては、他にも複数の候補がある中から、最終的には私に縁のある地域をメンバーが選んでくれたことへの感謝もあり、皆がプロジェクトをスムーズに進められるよう、事前の調整や準備には力を入れました。実際の現場では思いどおりに進まないこともありすべてが成功したわけではありませんが、学生という立場だからこそ固定観念にとらわれず挑戦できることに、貪欲に取り組みたいと思っています。
現場での実践を通じて、小さなことでも自分の力が生かされている実感があり、在学中に学びや人とのつながりをどう生かすかを明確にしながら、セカンドキャリアにつながるヒントを掴みたいです。私の場合は、入学当初に思い描いていた学びや気付き以上に、予期せぬ出会いや実践から得られたもののほうがはるかに大きいと感じています。何を学びたいかが最初から明確でなくても、「学びたい」という意思さえあれば、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。