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山本良一理事長 挨拶

山本良一理事長

 東京都公立大学法人理事長として、法人を代表して一言ご挨拶申し上げます。
皆様、本日はご入学おめでとうございます。教職員一同皆様を歓迎します。
 ただ今、橋本学長より紹介がありましたように、本学は社会人に広く開かれた大学院大学であり、多くの素晴らしい教授陣による最良の学び直しの場を提供しております。また、本学の学生は非常に幅広い年齢層で構成されており、高い意欲を持つ人材が本学に集い、日々研鑽しております。皆さんにはこれら優れた本学のすべてを吸収して、一層のスキルアップを図ってほしいと思います。

山本良一理事長

 さて、現在世界は、デジタルトランスフォーメーションやパンデミック等により、社会構造の変化が急速に進む一方で、気候変動といった自然環境や人類社会の持続可能性を脅かす課題に直面しております。このような状況の中、私たち一人ひとりがこの危機を認識し、何ができるかを考え、未来を守るために行動を起こさなければなりません。
 最近の国際機関の報告によりますと、世界の人口の約半分は都市部に集中しており、こうした都市部は世界の温室効果ガスの70%を排出していると言われています。また昨年のIPCC第6次評価報告書によると、今後温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21世紀中に、世界の平均気温は 1.5℃を超えると報告されています。現に世界各地で地球温暖化による異常気象が深刻化しており、まさに我々人類が直面している「気候と環境の危機」は間近に迫っているわけであります。こうした状況を踏まえ、世界の1000を超える大学は2050年カーボンニュートラルを目指しており、東京都公立大学法人においても、この気候危機に対して行動するべく、2021年7月16日に日本の国公立大学では初めて気候非常事態宣言を発出し、2050年カーボンニュートラルを達成することを目指すなど、持続的発展が可能な社会の実現に貢献すべく取り組んでいるところであります。

令和4年度入学式風景

 現在直面している地球規模の課題から私達が暮らす大都市「東京」が抱える課題など、様々な問題を解決するためには、多くのイノベーションが必要です。是非皆さんも、本学の「事業設計工学コース」、「情報アーキテクチャコース」、「創造技術コース」といった特色ある3つのコースで学ぶことで、高度専門職業人である「事業イノベーター」、IT高度専門職技術者である「情報システムアーキテクト」、イノベーションをもたらす「ものづくりアーキテクト」となり、「技術イノベーション」や「新たな価値の創造」により、産業界をはじめ広く社会に貢献し、活躍することを期待します。
 また、クラスメートや先生などとの運命的な出会いも待っていることでしょう。そのような出会いは皆さんの長い人生における宝物です。是非大事にしてください。

これをもって理事長の挨拶と致します。

令和4年4月2日
東京都公立大学法人理事長 山本良一

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