異業種から飛び込み広がった学び。AIITで得た自走力と仲間
創造技術コース (2025年9月取材)
西田岳史さん (2025年3月修了)
大学院映像研究科 出身
教育訓練給付金と学びの幅が決め手
前職は映像制作、とくに医療系に特化した会社で解析や分析にも携わっていました。そのなかでAIやデータサイエンスの必要性を強く感じましたが、映像業界特有の忙しさもあり独学では限界があると考えていました。そこで
教育訓練給付金
を活用できる専門職大学院を探したことがAIITを知るきっかけです。
他校と比較した結果、デザインとAI・データサイエンスを横断的に学べる点に惹かれ受験を決意しました。単なるビジネス寄りでも開発寄りでもなく、「ものづくり」の視点で体系的に学べるのはAIITならではの魅力でした。
社会人経験を持つ多様な学生が集まる環境も心強く、同じ立場で学べる楽しさは不安を上回りました。さらに
授業内容を録画で復習できる仕組み
は、学びを深めるうえで大きな助けになりました。
座学だけで終わらない実践的な学び
授業は座学に加えてグループワークが多く、知識をインプットするだけでなく仲間と議論しながら理解を深められました。情報系のバックグラウンドがなかった自分にとって、AIやデータサイエンス、デザインを体系的に学べたことは大きな成果でした。
通学可能な距離に住んでいたこともあり、できるだけ対面で受講しました。リモートでの利便性はAIITの大きな魅力ですが、私は直接顔を合わせて議論できる対面でのコミュニケーションにこそ価値を感じました。授業後に仲間や教授と大井町へ飲みに行ったのも良い思い出です。画面越しでは伝わりにくい熱量やニュアンスを感じることができ、仲間との一体感や学びの深まりにつながったと思います。
PBLとその後につながる挑戦
PBL(Project Based Learning)
では「未来のモビリティ」をテーマに、地方の移動課題の解決を考えました。自分の強みを活かせることは何かを考え、メンバーがデザインした車両を仮想空間で動かす仕組みを制作。VRで操縦体験できる展示は学外発表でも好評で、自身にとって新しい挑戦となりました。
修了後も、AIITで得た学びや仲間とのつながりを活かしながら、
修了生コミュニティ
での活動を通じて知見を深めています。さらに、研究員として
健康デザイン研究所
に参画し、ヘルスケアリテラシーの向上を目指す実践的な研究にも継続的に取り組んでいます。
振り返ると、大学の中ですべてを学びきる必要はなく、AIITで基盤を築いたうえで外の世界で挑戦を続けることが大切だと実感しています。AIITで得たのは知識だけでなく、自走力と挑戦を共有できる仲間でした。異業種からでも飛び込み、多様な人と学び合うことで、自分のキャリアの可能性を大きく広げられたと感じています。