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名古屋から挑む実践的学び。AIITで広げたDX推進の力
岩田さん

情報アーキテクチャコース2年生 (2025年8月取材)

岩田岬樹さん

自動車メーカー 所属

早稲田大学 出身

キャリアの転機と学び直しの決断

岩田さん

入社以来、自動車のエンジンやトランスミッションの試作開発に携わってきましたが、2021年に社内で「デジタル化で世界のトップ企業と肩を並べるレベルを目指す」という方針が掲げられ、私はDX推進部署に抜擢されました。国内外の有力企業と肩を並べて成果を出す必要があり、これまでの経験だけでは補えない理論的な基盤の不足を意識するようになりました。独学では限界があると考え、体系的に学べる場を求めて複数の大学院を検討。AIITにたどり着きました。
比較した他校は論文中心でしたが、AIITは PBL(Project Based Learning) を核にした実践的な学びに強みがあり、名古屋在住の私にとってはオンラインで受講できる環境が整っていることも大きな決め手でした。 平日夜間や土曜が中心の時間割 も働きながら学ぶ上で理想的でした。

実務に直結する授業と体系的な知識

AIITで学んで感じたのは、独学で積み上げた知識と体系的に学ぶことの違いです。システムアーキテクチャ設計やプロジェクトマネジメント、AIやクラウド技術の授業は、理論だけでなく演習や事例研究を通じて実務に応用できる形で習得できました。
特に印象的だったのは、 実務経験が豊富な教員 から直接聞ける現場の知見です。富士通出身の教員による授業では、理論だけでは学べない実際のエピソードや判断のプロセスを知ることができ、日々の業務での意思決定にそのまま役立ちました。
授業や課題の量は決して少なくありませんでしたが、リモートワークを活かして時間をやりくりし、学びを日常に組み込むことができました。負担以上に常に「ワクワクしながら取り組める」という実感がありました。

PBLで培った合意形成とリーダーシップ

PBLは情報セキュリティ分野。チームには東京以外から参加しているメンバーが多く、全国各地の仲間と週2回のオンライン会議で議論を重ねています。企業を対象とした、ISO/IEC 27001に基づくISMS認証取得後の課題解決を支援するソリューションの提案・開発を行っており、AIやクラウドの活用に加えて、これまで私はあまり活用してこなかったノーコード/ローコードツールの有効な使い方も学べました。
プロジェクトの初期段階で方針転換を迫られた際には、ビジネス視点やコストを踏まえた判断をリードしました。また、開発経験の浅いメンバーには技術的なサポートを行い、全員が主体的に関われるよう工夫しました。合意形成やリーダーシップ、非エンジニアへの説明力など、実務に直結する力を磨けたことは大きな収穫です。
振り返れば、AIITは知識を学ぶ場にとどまらず、チームで挑戦し、自分自身を成長させる場でした。今後はクラウドやAIを活用したシステム設計・構築をリードし、社会や企業の課題解決に貢献できるエンジニアとして成長していきたいと考えています。

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