キャリアチェンジの先に見つけた「学び直し」の価値
創造技術コース1年生 (2024年9月取材)
髙野和也さん
コンサルティングファーム 所属
茨城大学 出身
PBLがAIITを選ぶ決め手に
私は社会人になってから、3度のキャリアチェンジを経験しています。現職のコンサルティング企業に入社した際、社内コーチの勧めで「技術経営」に興味を持ちました。当時は子どもが生まれたばかりということもあり断念していましたが、徐々に余裕ができたタイミングで体系的に学んでみたいという意欲が湧いてきました。いよいよどの大学院へ通うか、各学校の説明会に参加して比較検討するなかで、仕事と家事・育児、学業を両立するには、短期集中型で論文の代わりに
PBL
を行うAIIT以外にはない、と考え入学を決めました。
当初は事業設計工学コースを希望していました。しかし、自分のバックボーンを活かせること、
教育訓練給付制度
で助成率の高い専門実践教育訓練指定講座となっていることから、最終的には
創造技術コース
を選びました。事前に説明会で「他コースの授業も自由に選べる」と聞いていたのもコース選択のポイントとなりました。
授業は新しい気づきや学びの連続
「グローバルコース」はとても刺激的な授業でした。「土曜の午後は脳から汗が出るまで考えよう」が担当教員のスローガン。世界情勢について、発生した事象の背景やその後の展開の予測などを、学生が自分で考えて発表します。どんな内容にするか、毎週頭を悩ませ大変ではありましたが、他の学生の考え方や取り上げるトピックの違いなど、新しい気づきや学びがとても多かったです。また、創造技術コースのデジタル関連科目は、グループワークが多いので、AIのような新しい分野も学生同士が協力して学べたのは非常にプラスだったと思います。
客観的なアドバイスもPBLの魅力
PBLのテーマは「アジア/アフリカに対する“デジタルSDGs”実現のための政策提言」。海外の経済研究機関で発表する機会があるなど、ハードな内容ではありましたが、とても貴重な体験ができました。PBLは主査の教員に加えて、副査の教員がいるのも魅力です。主査の教員に担当分野を親身になって指導していただけるだけでなく、副査の教員とも定期的にミーティングがあり、見え方や伝わり方など、第三者からの客観的なアドバイスをもらえました。そのおかげで、バランスの取れた発表資料ができたと思います。
自身が興味を持っている分野やテーマをPBLという形で実践することは、他の学校では味わえない経験になると思います。仕事では失敗が許されないケースが多いですが、PBLでは途中失敗をしながらも最終成果を出していくという、非常に重要な体験ができます。こういったAIITでの学びを自信に変えて、それぞれの目標に向かって一緒に頑張りましょう。私もゆくゆくはPBLで実施した内容をビジネスに昇華し、自らが関与して軌道に載せていければ、と考えています。