VUCA時代を生き抜くための学び直し、AIITで得た新たな挑戦
創造技術コース2年生 (2024年9月取材)
鈴木誠志さん
味の素冷凍食品株式会社 DX戦略推進部 所属
東洋大学 出身
関わってきた“デザイン”をあらためて学びたい
40代半ばを迎え、これからVUCA(不安定で不確実性、将来の予測が困難な状況)の時代を生き抜くためには自ら行動しなければ、と学び直しを考えるようになりました。特に主体的に学びたい、と思ったのはデザインの分野。長年、商品開発やマーケティングの分野でインダストリアルデザインに関わってきたものの、自分自身がきちんと学んだことはありませんでした。そこで社会人でも通えて学位も取れる大学院を調べたところ、実践的なカリキュラムや
学びやすい学修体制
といった点でAIITに最も魅力を感じました。
とはいえ、もともと慎重な性格なので、仕事をしながら学校に通うことについて不安がありました。デザインの経験がなかったため、授業についていけるかも心配でした。そこで、正規入学前に
AIIT単位バンク制度
を利用。1クォータに2~3科目であれば無理なく仕事と学業を両立できると感じ、入学を決めました。
能動的で深い学び、現場の生きた知識も
特に印象に残った授業は「国際開発特論」と「国際経営特論」。「こんなに面白い授業があるのか!」と衝撃の連続。デザインそのものだけではなく、それをどのようにグローバルに活かすか、考えるきっかけとなりました。科目等履修生として受講したこれらの授業は、大学院進学を決定づけるきっかけにもなりました。
私が受講した授業はいずれもディスカッションで、他の学生の意見を吸収する機会も多く、一方的な講義形式の授業に比べてより能動的で深い学びができたと思います。またAIITの教員は実務経験が豊富な方が多く、現場の生きた知識を持っているので、現場に即した理解が得られます。
PBLの延長で在学中にNPO法人を立ち上げ
PBL
のテーマは発展途上国をDXやデザインの力で発展させること。所属したPBLの修了要件の一つに海外の大学での発表が含まれているなど、ハードではありますが、普段の生活ではできない経験で達成感がありますし、大きな自信にもなります。また、人間関係も貴重な財産です。とくにPBLのメンバーとは1年間、毎週議論を重ねるので、密度の濃い関係が築けました。私たちのグループはまったくバラバラの業種から集まっていたので、それぞれの業務の話も普段聞けないような勉強になることばかりでした。
PBL活動の延長で在学中にNPO法人「アジア食環境持続化支援協会」も立ち上げました。
大学等発ベンチャー
として支援も受けています。AIITに入学してからの経験は一会社員という立場では得られないものばかりで、入学前の自分と今の自分とではまったく違う人間になったと言えるほど成長を実感しています。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、誰もがAIITでの学びによって「人生が変わるような体験」ができるはずです。