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島田晴雄理事長 挨拶

島田晴雄理事長

 皆さん、今日は誠におめでとうございます。ご家族の皆様も心からお祝いを申し上げたいと思います。今日は大変たくさんのご来賓の方々がご臨席ですけれど、ご来賓の方々がそれぞれの分野で強力なご支援をいただきまして本当にありがとうございます。公立大学法人首都大学東京の理事長として、法人の代表として祝辞を申し上げたいと思います。

皆さん、大部分の方はすでに社会人としてご経験がある、大学を出てすぐにここへ入学された方もいるとは思いますが、新たな人生に挑戦するその立場に産業技術大学院大学は皆さんの人生の革新をお手伝いする。そして、そのための最良の環境とコンテンツ、そして支援を提供しようということだと思います。

 今、時代は非常に激しい技術革新の時代ですね。世上では第四次産業革命と言われていますが、第一次は蒸気機関、第二次は電気、内燃機関、第三次はIT、今やITをいろいろ組み合わせて、IoTとかAIとかその相乗効果で全く新しい社会を作ろうということで世界は動いているわけです。他方、高齢化が大変進んでいまして、つい最近まで人生80年と言われておりましたが、最近は人生100年と言われていますが、ちなみに皆さん、日本に100歳以上の方がどのくらいいらっしゃるかご存知ですか? 「6万7,000人いらっしゃるんですよね。」そういう時代になりました。

そういう中で個人のキャリアアップというのは自己革新の連続だという風に考えられます。産技大はそのための最良の学び直しと自己革新を提供しております。産技大は21歳以上の社会人経験の方々を対象にして、2年間の大変密度の高い効果的なプログラムを提供しております。今後、この大学は先ほどの川田学長が詳しく説明していましたが、専門職大学院という制度という位置づけですね、その中で特に本学は情報アーキテクチャ専攻それから創造技術専攻こういった2つを組み合わせたコンテンツで、これは日本全国に類を見ない大変活発で、私どもが見たところかなり成功している素晴らしい大学院だと思います。

平成30年度入学式風景

 先ほども学長の言葉がありましたけれど、皆様がこれから学ばれるPBLですね。Project Based Learningというものを練達した技術者になられることだと思います。多くのものはクォーター制の集中学修。対面、録画、それをブレンドしたブレンディッドラーニング。いろんな学修手法を開発して、それを駆使しているわけですね。このProject Based Learningというものは本学の特徴ですけれども、世の中の何か仕事をしようというときは皆プロジェクトですよね。複数の方々が組んで、市場のニーズを調べ、目標を定め、デザインして、計画をして、様々な資源を動員して、実行する。そして、その実行する人たちの人間、チームワーク、組織管理、最後はそれを評価し、また、改善する。このプロセスを繰り返す、こういうことを概念からしっかりと身につけていくというのは、本学の特徴ですから多いに頑張って頂きたいと思います。

 先ほども川田学長から話がありましたが、とうとう今年から、とうとうじゃなくて、いよいよですね。シニアのスタートアッププログラムが始まるわけですね。今日、皆さま方の最高齢の方は72歳でいらっしゃいますから、素晴らしいことだと思います。秋からは74歳の方が参加されるということで、まさに人生100年時代。いくつになっても思い立った時が一番若いのですから、それから、今日もアジア諸国からたくさんの方々が参加されていますけれど、このアジア諸国との協力、本学は最先端で頑張っているわけですね。先ほど川田学長からAPENの話がありましたが、Asia Professional Education Networkですね。このアジア諸国の大学が、確か13くらいですかね参加されていますけれど、この大学の活動の中身を拝見すると、本当に驚きなんですけれど、アジア諸国のはっきり言って超一流の大学ばかりなんですよ。よくぞこういう大学と一緒にそれをリードしてやっておられるなと思います。しかも、川田学長は、今、APENの会長なんですね。ということで、国際化も大変魅力です。今日は大変多様な背景、経験、性別、国別といろいろな方がお集まりいただいており、この多様性は産技大の日本に誇るあるいは世界に誇る資産だと思います。人生で何が一番重要かと申しますと、皆さんはほとんどお気づきかと思いますが、誰に会い、誰を知るかということなんですよね。先生も大切、両親も大切。是非、長々と深くお付き合いし、切磋琢磨して、刺激を受けて、自らを成長させていただきたいと思います。

島田晴雄理事長

 最後にこんなことをいうのはちょっと恐縮なんですが、私はエコノミストなものですから、今、日本経済は絶好調、つい最近の株の動向もだと思うし、世界経済も長い間良い状態が続いていますが、一言でいうと過熱しております。いつまでも今の状況が続くことはない。いつどこから下振れするか見えてきます。そうなったときに量で上がっていった人たちは淘汰されちゃうんですね。その中でも見事に生き抜いて次の可能性に果たすには、質で優れた実力をつけていれば大丈夫なんです。そのためには皆さんも気が付いていると思いますが、我こそは、オンリーワンの技術をもっている。自分でしかないオンリーワンの発想を。そういった自信を持てるように勉強して欲しいと思います。そういうわけで、非常にありがたい人生にチャレンジしていると思いますので、是非、自らを鍛えて、そして、大きな将来を得て欲しいと思います。

これをもって私の祝辞に変えさせて頂きます。
本当におめでとうございます。

平成30年4月7日
公立大学法人首都大学東京 理事長 島田晴雄

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