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挑戦を選んで得た学び直し。PBLで実感した議論と実践力
先輩たちの声18画像袈裟丸さん

事業設計工学コース (2025年9月取材)

袈裟丸梨里子さん (2025年3月修了)

株式会社AJプランニング 代表取締役

先輩たちの声18画像

MOTかMBAか、迷いの先にAIITを選択

当時ディープテック系のスタートアップに勤めており、MOT(技術経営)を学ぶか、MBA(経営学修士)を取得するか、どちらにしても技術経営を学びたいと考えていました。複数の大学院を調べた結果、 AIITのカリキュラム が自分の将来像に最も近いと感じ、進学を決めました。
出願時に「どの項目で何を学びたいか」を書く機会があり、そこで自分が学びたいテーマをあらためて整理し方向性を確認できたのも、学習を進める上での助けになりました。また、当時高校生の息子がおり、学費負担がネックでしたが、 都立でリーズナブルに学べる 点も決断を後押ししました。

授業で問われた「本当にイノベーションなのか」

授業で最も印象に残っているのは「イノベーション特論」です。担当教員からは「それは本当にイノベーションか」という問いが繰り返し投げかけられ、多くの事例をもとに議論を深めました。厳しくも明快な解説に支えられ、知識を受け取るだけでなく、自分の言葉で説明し、仲間と議論を重ね推論する姿勢が身につきました。
こうした学びを通じて、知識はただ取り込むだけでは不十分で、考え抜き他者と共有して初めて力になると実感しました。

PBLで得た仲間との学び

PBL(Project Based Learning) では子ども向けの公園トイレの利用改善をテーマに調査を進めました。業種も職種も全く異なるメンバーと協働し、視点の違いに驚かされることも多く、学びの幅が広がりました。実際に都内のトイレを回って利用状況を調べたり、同じグループのメンバーと品川の地区イベントに出展して聞き取り調査を行った経験は特に印象に残っています。机上の議論だけでなく現場を踏まえて検証を重ねられたのは、実践的な力を培う貴重な機会でした。
入学前は異なる進路を描いていましたが、AIITでの経験を通じて進む方向は大きく変わりました。「人生は有限」。入学時に学長が言われた、学びは最高の財産になるという言葉を今強く実感しています。休日にゆったり過ごすのも一つの選択ですが、この2年で得られた経験を振り返ると、挑戦して本当によかったと感じています。

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