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50代を目前に取り組んだキャリア後半のための学び直し

那須

那須 元之さん
情報アーキテクチャコース
2022年修了
金融系システム開発会社所属
早稲田大学 出身

キャリア後半を想定したロールモデルと出会う

40代後半になると、定年を迎えるまでの仕事や、退職後について考えるようになります。キャリアの前半はシステムエンジニア(SE)として働いてきたものの、年齢とともに管理系の仕事が中心になり、現場を離れてしばらく経っていました。キャリアの後半を考えるにあたり、改めて現場の感覚を取り戻しておきたい、これまでの業務の中で培った知識や経験を体系化して定着させつつ、新たな分野の知見も蓄えたいと、学び直しを考えるようになりました。
背中を押してくれたのは、一本の動画です。社会人学生がAIITでいきいきと学ぶ様子をYouTubeで観て、自身のロールモデルに出会ったように感じました。そこで、まずは科目等履修生として仕事と学業の両立を試し、半年後の秋、本科に入学しました。

業務経験を整理し新しい知見を獲得

1年次、学ぶ目的の一つ「業務の中で培った知識や経験の体系化」では、プロジェクトマネジメントに関する知識のアップデートや、プログラミングの感覚を取り戻すことなどに力を入れました。なかでも「コラボレイティブ開発特論」でチーム開発に取り組めたのは大きな収穫でした。短期間で一つの成果物を作り上げたこともさることながら、若い世代と協働し、ITの新しい潮流に触れることができたためです。
また「情報システム特論」では、実際のビジネス事例を題材とした事業改革提案を経験し、学ぶ目的のもう一つである「新たな分野の知見の蓄え」につながりました。ほかにも科目等履修生として取得した単位を本科の修了単位に算入させてできた余裕を、情報セキュリティマネジメントやサービスサイエンスなど新しい分野の学びに充てました。科目等履修と本科を合わせた在学期間は2年半になりましたが、幅広く学ぶことに「単位バンク制度」を有効活用できたと思っています。

自由度の高いカリキュラムで別コースのPBLを選択

2年次は、事業設計工学コースのPBLを選択し、過疎化や高齢化が進む東京都檜原村の課題に取り組みました。別コースのPBLを選んだのは、入学前に観た動画で私がロールモデルとした方と協働するためであり、また将来セカンドキャリアの選択肢として想定しているNPOやプロボノでの社会貢献活動にも役立つと考えたから。これもAIIT のカリキュラムに、コースを越えてPBL を選択できる、学びの自由度があったおかげです。
AIITを修了し、定年まで約10年。2年半の学び直しによって有形無形の変化と可能性の拡がりを感じています。いまは在学中に出会った方々とアプリの共同開発の構想で盛り上がるなど、入学時には予想しなかった展開がキャリア後半の計画に加わりました。

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