本学成田雅彦教授と芝浦工業大学松日楽信人教授が多種多様なロボットの情報を集約したネットワーク実証実験を実施しました
2018年11月2日
産業技術大学院大学(東京都品川区/学長 川田誠一)産業技術研究科の成田雅彦教授と、芝浦工業大学(東京都港区/学長 村上雅人)機械機能工学科の松日楽(まつひら)信人教授は、6種類の異なる機能を持つサービスロボットに対して、サービスロボット用の通信プロトコルRSNP(※1)を介したネットワーク実験を実施、ロボットからの多様な情報の集約を検証しました。
この実験は、ロボットサービスイニシアチブ(RSi)(※2)と協力して2018年10月17日から19日にかけて東京ビッグサイトで開催された「Japan Robot Week 2018」にて4ブースで実施されました。これまでも実験を重ねてきましたが、従来の研究よりさらに運用イメージが具体化。異なる機関・企業のロボットから共通のデータ形式で各ロボットの稼働状況データを取得・一括管理したり、移動ロボットからオドメトリを取得してロボットの位置情報を把握できることを確認しました。今回新たにRSNPを使った情報収集モジュールを開発し、ソフトウェアが実装できない企業でも簡単に接続することも可能にしました。
今後、地域での実証や参加企業を増やし、サービスロボットの活用の場を広げ、市場化の推進を行う予定です。
※1 RSNP(ロボット・サービス・ネットワーク・プロトコル)
通信規格。サービスロボット開発用に公開されており、このパッケージを使って簡単にロボットのネットワーク化を実施することができる。
※2 RSi(ロボットサービスイニシアチブ)http://robotservices.org
RSiはパーソナルロボットによる通信ネットワークを活用した魅力あるサービス(ロボットサービス)を簡単かつ便利に利用できる社会を目指し、相互運用性のあるロボットサービスについて関連団体と協力・連携しながら仕様の作成・公開、実証実験、普及促進を行うことを目的とした任意団体で、日本ロボット工業会内に事務局がある。