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起業 30代

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中川 達生さん

PROFILE
株式会社テクニコル 代表取締役

神戸大学卒業
創造技術専攻 2016年修了

在学中に起業を実現

将来の起業を想定し技術を学び直すために入学

 テクノロジーを核とした会社の起業を念頭に置き、AIITに入学しました。
 私は新卒で機械メーカーでエンジニアとしてキャリアをスタートしました。その後、総合商社で海外営業職として約8年のキャリアを積みました。さまざまな思いから技術系のベンチャー立ち上げをしようと考えるに至るのですが、その時点で私は技術者として長いブランクがありました。そのため、テクノロジーの最先端をキャッチアップし、技術者としての感覚を取り戻す必要がありました。働きながらその目的を果たせる条件をそろえていたのが、AIITです。
 そして在学中に、株式会社テクニコルを立ち上げることができました。私の想定を大幅に早めた夢の実現といえます。

授業での議論の中でビジネスの骨格を構築

 テクニコルは、メンタルヘルスに関わるデータ分析を主な事業としています。ウェアラブルデバイスにより収集した膨大な生体データを統計解析することでストレスの負荷や集中力の高まりをモデル化します。これをコア技術とし、利用者のメンタルヘルスを可視化にするサービスの提供に取り組んでいます。
 このビジネスの源は、AIITでのPBLの中で構築されました。入学時の想定よりも早い起業を実現できたのも、PBLで取り組んだ研究テーマが、現代社会の問題解決に直結していたからです。PBLで同じような問題意識を持った研究仲間との出会えたことは、とても良かったと思います。さらに必要なテクノロジーを先生方から丁寧な指導により基礎から学べたことが、起業するうえで大いに活きました。

起業後も継続する教授と仲間のつながり

 PBLを終え9月に修了しましたが、AIITの先生方や仲間とのつながりは続いており、相談にのっていただくこともあります。同タイミングで起業したPBLの研究仲間とは、共同して実際のビジネスを進めています。AIITでの出会いはとても貴重な財産となっています。

吉岡 明日葉さんの画像

吉岡 明日葉さん

PROFILE
ITサービス関連企業勤務所属
ウェブサービス開発業務に従事

大阪市立大学出身
情報アーキテクチャ専攻 2013年修了

開発者として生きる

蓄積された断片的な知識を整理したい

 入学時は、海外製オープンソースソフトウェアのコンサルティングをしていました。顧客の要望に応じてシステムを設計し、ソフトウェアをカスタマイズ。これを導入しサポートするまでを担当していました。
 業務の中で多様な技術に触れていました。しかし、断片的な知識が蓄積されている実感があり、一度それらを整理したいと考えていました。その頃にAIITの存在を知り、入学することに決めました。

PBLのものづくりを経て転職を決意

 入学時の目標は、1年次の講義でおおよそ達成できました。その後臨んだ2年次のPBLが、その後の私のキャリアを大きく変えることになります。
 PBLでは「少人数での迅速な開発」をテーマに、1つのウェブサービスと2つのiPhoneアプリを開発しました。そこで経験した、そうした中、チームでのゼロからのものづくりを修了後の業務にしたいと考えるようになりました。そして、修了と前後して転職することにしました。
 転職先に選んだのは、オムニチャネルをテーマとして掲げていた企業。そこでの業務は、PBLそのものといっても過言ではないものでした。各メンバーが個々の特長を活かし、役割に応じシステム開発に貢献しました。当然意見が分かれることもありますが、PBLのように少人数のチームでの開発を実践することができました。チームでのものづくりは、一人では到達し得ないレベルの結果に至る可能性を秘めています。その醍醐味を教えてくれたのがPBLでした。

教授の仲介を得て立ち上げた会社

 理想的な環境を得たともいえるのですが、その3年後に私は知人と会社を立ち上げました。それは、修了後も交流が続いた教授の仲介によるものです。
 設立から間もないため、現在は私を含め2名です。まだチーム体制どころではありません。一日も早く会社を軌道に乗せることが現在の目標です。将来、プロジェクトを共に遂行できる仲間が集まったときも、私は一人の開発者でありたいと考えています。

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