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キャリアチェンジ 40代

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河野 光伸さん

PROFILE
株式会社河野ビル
株式会社河野洋酒店
株式会社handson
代表取締役

成蹊大学卒業
情報アーキテクチャ専攻 2009年修了

プロジェクトマネジメントの手法を地域振興に活かす

プロジェクトマネジメントの実践的学習の場

 家業の不動産賃貸業で問われるのは、経験に基づく目利きの力と専門的な法令の知識。仕事で会うのは不動産を専門とする人が大半です。そのため私は社会への視野を狭めないようITやビジネスについて広く学ぶことを心がけ、社会人向けのセミナーも受講していました。PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)も入学前に取得しています。
 資格取得後、プロジェクトマネジメントへの関心は一層高まり、専門の大学院でしっかり学ぼうと考えました。AIITを選んだのも、PBLに魅力を感じたから。IT企業でプロジェクト管理の豊富な経験を持つ教授と共に、実践的に学ぶことを期待しました。
 セミナー会社での講義と重複する内容も多いだろうと思っていましたが、授業を受けた実感は別もの。資格とは実務でいかに活かせるかにより価値が問われることを実感するとともに、私にとってはその実践的学習の機会となりました。

大規模プロジェクトを成功に導くための研究

 PBLは、前・後期で異なるテーマに取り組みました。前期はSCMを構築するITプロジェクトの教育教材で学習。各フェーズでメンバーが交替でプロジェクトマネジャーとなりプロジェクトを進めます。仕事では接することのない異世代・異業種とのチーム運営自体、私には新鮮な経験となりました。
 後期は新メンバーを加え、IT以外の分野でのプロジェクト手法を研究。東京マラソンを立ち上げた方へのインタビューなどから、さまざまな業界に共通する大規模プロジェクトを成功に導く手法について考察し、研究成果発表を行いました。

多様な分野に応用できるプロジェクト管理の手法

 私の考えるプロジェクトマネジメントのポイントは、優秀なプロジェクトマネジャーの頭の中を分析してその手法を自分に応用すること。「『段取り力』がつく」と簡潔に述べた先生もいました。実際、AIITで学んで以降、現場にいながら頭の中でプロジェクトマネジメントプロセスを回し、仕事が速く確実になったことを実感しています。例えば、プロジェクトの初期計画段階でゴールを見極め、そこに至る道のりを明確に思い描くことが容易になり、その過程での無駄や抜けを最小限にとどめることもできるようになりました。
 ちなみに私の場合その実践は、会社がある西新宿の地域振興。特に秋恒例の祭礼ではプロジェクトマネジメントの手法を活用し、音楽イベントで大きな集客を実現しています。さらに最近は、縁あって屋久島の地域活性化活動にも携わるようになり、現在は地ビールの開発と災害対応を想定したミニFM局の開局を目指し、新会社立ち上げに向けて活動しています。
 AIITで身につけたプロジェクトマネジメントの能力は多様な分野で応用できることを、私自身が実証しているのではないでしょうか。

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