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キャリアチェンジ 20代

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工藤 菜実さん

PROFILE
サンライトヒューマンTDMC株式会社所属

桜美林大学出身
創造技術専攻 2016年修了

私の理想を体現する同期生に学ぶ

知って理解したことを実践できるようにする学び

 自分を変えなければ。――そんな思いに突き動かされるようにしてAIITに入学したのは、20代の半ばを越した頃でした。
 新卒で入社した会社での4年目、仕事を一通り覚えたつもりで参画した組織横断のプロジェクトチームにいて、他部署のメンバーと上手にコミュニケーションを取れない自分と直面します。
 異分野の人との仕事がはかどらない原因探しにビジネス本などを繰りますが、知り得たことと実際の行動との溝は一向に埋まりません。経験を通して学ばなければ身につかないと確信した私は、PBLをはじめグループワークを重視するAIITの教育に自己改革の期待を寄せました。それまでの延長線上ではない変化を求め、会社を辞めて退路を断っての入学でした。

日常の業務に表れる成長の証し

 私には「一緒に仕事をしたいと思ってもらえる人」なりたいという憧れがありました。AIITでは、その見本といえる人に数多く出会いました。同期生です。
 グループ内の発言を活発にする雰囲気づくりに長けた方もいれば、プロジェクトの課題のありかを明確に示し、前向きな対応に周囲を巻き込める方もいます。同期生とはいえ社会でキャリアを積んだ方々ですが、そうした人生の先輩が当たり前のように取る行動に、私は憧れの具体像を見出します。そして、グループワークやPBLでの協働を通して、みなさんが共通して持ち、私には欠けている能力や視点を明らかにしていきました
 例えばディスカッションの場で、他者が発言した言葉の意図を汲み取ろうとする姿勢であったり、自分の発言の裏づけや根拠を明確に示すことであったり。分かっていても実行できないことを自然に行う同期生からも多くを学べることは、入学後に知ったAIITの魅力でした。
 もちろん、先生方から教わったことも数えあげたら切りがありません。
 現在の職場で発揮する企画構築やビジュアル構成のデザイン力、対外交渉での対応力、チームをマネジメントするコミュニケーション能力、そして仕事にまつわる倫理観などは、どれも授業で身につけたことです。
 いまのわたしは、前提として仕事は必ず他者と関わると考え、職務に就いています。結果を示すだけでなくプロセスを明らかにして周囲と共有すること、主観にとらわれず相手の求めと自分ができる点を冷静にすり合わせることなどが、自然にできるようになりました。AIITでの2年を経て、入学前は考えもしなかった視点で大切に仕事を進める自分を見て、憧れの自分に少しずつ近づけていることを実感しています。

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