第49回コラム
「ダイエットアプリ」
情報アーキテクチャ専攻 助教 土屋陽介
「ダイエットアプリ」
私はこの半年で約20kgの減量に成功しました。元々の体重から換算すると約17%の減量です。ダイエットには多くの人が関心を持ち、ダイエットをサポートするためのアプリも多数存在しています。私も今回ダイエットをするにあたり、いくつかiPhoneアプリを試してみたので、私が実践したダイエット方法を交えつつそのアプリを紹介しようと思います。
まず、ダイエットをしようと思ったきっかけは腰痛でした。慢性化している腰痛を治すためには腰椎への負担軽減が欠かせないとのことでダイエットを始めました。ダイエットには何はともあれ食事と運動です。如何にして摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やすかに尽きます。ですが、苦労して制限したのにも関わらず思うように体重が落ちなくてやる気だけが落ちるなど、モチベーションの維持が難しくなかなか続かないのが現実です。そこで楽しくダイエットが長続きできるようにとiPhoneアプリを使ってみることにしました。
最初に使ってみたのが「カロリー管理」(http://icalorienote.com/)です。これは食事により摂取したカロリーと運動によって消費したカロリーを逐次記録していき、目安となる一日の総摂取カロリー内で抑えるように自己管理するというダイエットサポートアプリです。摂取カロリーの入力には食べたものを検索することにより簡単に入力できます。また入力した体重もグラフ化されるため体重が徐々に減っているとそれがモチベーションの維持にもつながるというものです。
ですが、私は長続きしませんでした。なぜかというと、そもそも私はめんどくさがりなので、食べた品目ごとに入力していく行為にストレスを感じてしまったのと、食べた後、記録を付けるときになって後悔することが多かったのもストレスに感じました。また、このようなダイエットサポートアプリは、ログを取ることで自己改善していくというものなので、自分に甘い私にとってあまり有効ではありませんでした。
そこで私はデータを記録することをやめ、上記のアプリから目安となる一日の摂取カロリーを参考に、食べる前からカロリー管理をしようと考えました。すなわち普段の食事自体を変えようと思ったのです。そこで利用したアプリが「クックパッド」(http://cookpad.com/)です。いわゆるレシピ投稿サイトです。ダイエットアプリとは一見関係ないように思えますが、「ダイエット」で検索するとたくさんのレシピが表示され、さらに分かりやすいレシピが多数掲載されています。この中から例えば「鶏のささみ」を使った料理に絞り込むなどして、摂取カロリーを抑えつつ満足できるものを作るようにしました。
私にとってはこれが効果絶大で、今までほとんど料理はしなかったのですが、レシピ通りに作れば私でも料理が作れることがわかり、料理を楽しみながら楽しくダイエットが続けられました。これで気づいたのは、何を食べたかではなく、何を食べるかが大事だということです。
次に、運動の面では有酸素運動がダイエットには効果的だという話を聞いたので、ウォーキングをするようにしました。そこで利用したのがiPhoneアプリの「Google Map」です。出発地と到着地を設定することで、徒歩での経路が検索でき、その総移動距離、推定時間が表示されます。またGPSによって現在地が示されるため、これを持って歩けば知らない道でも迷わず歩けます。こうして毎週末およそ5~8kmのコースを選定し歩くようにしました。iPhoneですと「iPod」アプリで音楽を聞きながら歩けるのでただ歩いているよりは断然楽しく歩けます。
また、腰痛改善のために筋トレもしました。これには「i-fukkin」(http://www.i-fukkin.com/)という腹筋サポートツールを試してみましたが、一日20回程度でしたら自分で数えた方が早かったです。
今回のダイエットの経験として役に立ったアプリはダイエット専用のサポートアプリではなく、どれも普段の生活に密着したアプリでした。ダイエットのために何か特別なことをするというよりは普段の生活習慣を見直すことが重要なのかもしれません。
現在は当初の目標であった体重2桁台になり、腰痛も気にならなくなりました。今後はこの体重が維持されるように努力してくつもりです。肥満は万病の元なので、最近太ってきたなと感じていらっしゃる方はぜひ生活習慣を見直し、私と一緒に健康的な身体を取り戻しましょう!