第141回コラム「アラフォー男子キノシタの「はじめての○○」日記」
2022年5月6日
木下 修司 助教
こんにちは、木下です。先日、大学広報動画のナレーション収録で渋谷のスタジオを訪問しました。声優さんのスタジオ音声収録というものに初参加したので、新しいことだらけで新鮮でした。新鮮といえば、大変貌を遂げつつある渋谷という街の変化にも驚かされます。今年で39になるアラフォー男子キノシタはちょうど20年前、2002年に地元奈良を離れて東京大学に入学しました。駒場キャンパスは渋谷から2駅、徒歩でも行ける距離でしたし、まったくもって大学デビューを果たしていないキノシタくんも、似合わないながらも渋谷の街を歩いていました。あの頃足しげく通ったブックファースト(初代のほう)はもうなく、ドン・キホーテ(初代のほう)も移転してしまったわけですが・・・昔話は尽きないのでこのへんにしましょう。4月、新しいことを始める季節です。ここ数年、ぼくが新しく取り組んでいることを少し書いてみます。
【1 はじめてのジム通い】
会社を退職して大学院に入学した2012年からランニングを始めたのですが、そこから割と長距離にはコンスタントに取り組めるようになりました。2019年の初頭から紹介もあって、近所のセミパーソナルジムに通い始めました(実はこれが人生で初めての学校以外での「習い事」でもあります)。食生活の指導や加圧トレーニングなどもあり、「適切なトレーニングをして適切な食事(タンパク質、糖質の摂取)をすれば筋肉は増える」という、トレーニング好きなら当たり前かもしれないことですが、ぼくはアラフォーにしてそれこそ「体感」しました。“a sound mind in a sound body.”ということわざがありますが、まさにその通りで、日々の仕事にもよい切り替えになっているように感じます。
【2 はじめてのファスティング(断食)】
これも上記のジムで紹介されてトライしてみたものですが、昨年3月、今年3月とそれぞれ9日間のファスティング(断食)に挑戦しました。断食と言ってもまったく食べないわけではなく、前後3日間は準備・回復期間で量を減らし、動物性タンパク質やカフェイン等の刺激物を摂取しない時期、真ん中の3日間は酵素ドリンクだけを飲むというスタイルです。元々、運動しない日は1日1食(夜だけ)というスタイルを2018年ぐらいから始めていて、空腹期間が長いことには割と耐えられるほうなのですが、ファスティングをすると身体・味覚がリセットされる感覚があります。毎日の晩酌が楽しみなキノシタも、途中から「酒が飲みたい」という感覚が消え、おそらく糖分不足なのか、普段まったく食べない甘味(大福とか)が食べたくなります。ケトン体の放出による脂肪燃焼と好転反応としての頭痛、腸の活性化などいろいろ変化がありますが、細かいことは置いておいて「何かをまったくしない期間を一定期間設けることの重要さ」を学びました。これは身体的なことに限ったことではなく、例えばパソコンの前にN日間すわらない、スマホもなにも電子機器を見ずにただ自然と向き合う・・・といった日を数日間過ごしてみたいなと計画しています。
【3 はじめてのスキー】
「スキーとゴルフだけは絶対にやらん」と決めて生きていたのですが、今年ひょんなことから、家族で娘(4月から小3)の同級生の家族と一緒にスキーに挑戦してきました。静岡県裾野市にある「スノーパーク イエティ」は自宅からだと車で1時間半ほど、こんなに気軽に来られるものなのだなというのがまず驚きでした。妻は滑れる人なので、娘と二人で親子入門コースというレッスンを受講。ちょこっと滑るだけなのかな・・・と思いきや、2時間ほどのレッスンでボーゲンながらも一番下まで滑ってリフトで戻るところまでやらされました。当たり前ですが子どものほうが上達が早く、ぼくは必死になってついていくだけだったのですが、例えばスピードが出てきたときにパニックにならずにどう止めるか、ホントにダメなときにどう転ぶかなど、おそらく20年前だったらできなかった「ピンチな時の冷静な判断」が多少なりともできるようになっていることに気づき、運動音痴のキノシタが「ああ、オッサンになったな・・・」と自覚した瞬間でした。お金を払って適切な指導を受ければ短期間で伸びる、とも感じました。今年はもうシーズンオフなので、来年に向けて冬用タイヤを買ったところです。
適切な指導によって短時間で伸びる。AIITもそのようなリカレント教育の場であり続けるよう、教員も新しいことにチャレンジする大学院です。お後がよろしいようで。