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AIITコラム

専門職大学院と大学院は何が違うの?学費や専門性の違いを比較

「専門職大学院と大学院って、何が違うんだろう」
「自分のキャリアアップのためには、どちらを選べばいい?」
などと気になる方も多いでしょう。

専門職大学院と大学院では、教育の目的やカリキュラムの設計が大きく異なります。自分が目指すキャリアを考えたうえで、比較検討することが大切です。

この記事では以下の内容を解説します。

  • 専門職大学院と大学院の違いと教育目的
  • カリキュラムや学費、取得できる学位の違い
  • 自分に合った進学先を選ぶためのポイント

この記事を読むことで、専門職大学院と大学院の違いが明確になり、自分のキャリア目標に合った進路選択ができるようになります。

なお、東京都立業技術大学院大学(AIIT)は東京都が設置した専門職大学院であり、国内外の産業技術分野において活躍できる高度で専門的な知識・スキルと実務遂行能力を備えた高度専門職業人を養成することを目的とします。

制度やカリキュラムについて興味がある方は、以下のサイトで最新の情報をご確認ください。

>>東京都立産業技術大学院大学の詳細を確認する

大学院とは

大学院とは、大学の学部教育を修了した者を対象に、さらに深く専門分野を追究し、理論及び応用について研究・学修を行う教育機関です。

大学院は以下のような人材を育成する機能を担っています。

  • 創造性豊かな研究・開発能力を持つ研究者
  • 高度な専門的知識・能力を持つ高度専門職業人
  • 確かな教育能力と研究能力を兼ね備えた大学教員
  • 知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材

参考:文部科学省(大学院教育について)

大学院での学びは、主に研究活動を中心に進められます。指導教員のもとで自分の研究テーマを深め、論文執筆を通じて学術的な専門性を高めていくのが特徴です。

修士課程は通常2年間で、講義の履修に加えて研究指導を受けながら修士論文を完成させます。修了することで、専攻分野に応じた学位が授与されます。

さらに研究を深めたい場合は博士課程へ進学し、より高度な研究能力を身につけることが可能です。

専門職大学院とは

専門職大学院は、実務に直結した高度な専門性を養うための教育機関です。

文部科学省では、専門職大学院について「大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするもの」と定義されています。

参考:文部科学省

専門職大学院の最大の特徴は、理論と実践を統合した教育にあります。ビジネス、法務、会計、教育、公共政策など、特定の職業分野で活躍するための実務能力を体系的に学べる点が魅力です。なお、東京都立産業技術大学院大学では専門的知識と体系化された技術ノウハウを活用して、産業の活性化に資する高度専門職業人の育成を目指しています。

参考:東京都立産業技術大学院大学(研究者教員に加えて、高度な実務実績を有する実務家教員を配置)

授業では実務経験豊富な教員が指導にあたり、ケーススタディやプロジェクト型学習を通じて実践力を磨きます。理論を学ぶだけでなく、現場で直面する課題の解決方法を身につけられる点が、一般の大学院との大きな違いです。

専門職大学院と大学院との違い

専門職大学院と大学院には、教育目的からカリキュラム設計まで、さまざまな違いがあります。自分に合った進路を選ぶために、主な違いを確認していきましょう。

教育の目的

専門職大学院と大学院では、育成する人材像が明確に異なります。

項目 大学院(修士課程) 専門職大学院(専門職学位課程)
主な目的 学術研究能力の養成、高度な専門知識の深化 実務能力の向上、職能に直結した専門性の習得
想定される進路 研究職・教育職・博士課程進学 専門職としてのキャリアアップ、現場リーダー

大学院(修士課程)は学術研究を通じて専門知識を深めるため、研究者や大学教員を目指す方に適しています。自分の関心があるテーマについて深く探究し、論文として成果をまとめる過程で、分析力や論理的思考力を養います。

一方、専門職大学院は実務の現場で即戦力となる専門家の育成を目指しています。現在の仕事をより高いレベルで遂行したい方や、専門分野でリーダーシップを発揮したい方にとってうってつけの選択肢です。

教育の目的が異なるため、入学してから「思っていた学びと違った」とならないよう、自分のキャリア目標を明確にしておくことが大切です。

カリキュラムの設計

カリキュラムの設計においても、両者には顕著な違いがあります。

項目 大学院 専門職大学院
主な学修形式 講義・研究指導・修士論文 ケーススタディ・ディスカッション・ワークショップ等
実務家教員の比率 明確な基準なし 3割以上※法科大学院や教職大学院など例外あり
修了要件 修士論文の提出 実務ベースの成果物、修士論文は不要な場合あり

大学院では講義で理論を学びつつ、指導教員のもとで研究を進めます。研究計画の立案から文献調査、データ分析、論文執筆まで、一連の研究プロセスを経験することが可能です。

一方で専門職大学院には実務家教員が多く配置され、現場の生きた知識を学べます。授業はディスカッションやグループワークが中心で、受講生同士で意見を交わしながら実践的な問題解決力を磨ける点が特徴です。

修了要件も異なり、専門職大学院では修士論文の代わりにプロジェクト成果物や特定課題研究で修了できる場合があります。実務に直結する成果を求められる点が、研究論文を重視する大学院との違いです。

学費とキャリア支援

学費とキャリア支援の面でも、知っておくべき違いがあります。

項目 大学院 専門職大学院
学費の目安 国公立※:約82万円/初年度
私立:100万円〜/初年度
国公立:661,800円/初年度
(東京都立産業技術大学院大学・都内在住者の場合)
私立:130万円~/初年度
キャリア支援 一般的な就職支援が中心 実務直結型で企業連携・プロジェクト科目が豊富

学費は大学や専攻によって幅がありますが、国公立の場合は年間82万円程度、私立では100万円以上が一般的です。(※初年度の場合)

専門職大学院においては公的なデータがないため都内在住者のAIITの学費を記載していますが、年間で661,800円となっています。私立では130万円以上が一般的です。(※初年度の場合)

(※国公立大学院のデータについては標準額となります。参考:国立大学等の授業料その他の費用に関する省令)

参考:令和5年度私立大学大学院入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)

キャリア支援の充実度では、専門職大学院に強みがあります。企業との連携プロジェクトやインターンシップ、修了生ネットワークなど、実務につながる機会が豊富に用意されています。

進学する大学院を選ぶ際の4つのポイント

自分に合った大学院を選ぶために、以下の4つのポイントから検討してみましょう。

1.目的で選ぶ

まず自分の進学目的を明確にすることが、後悔しない選択への第一歩です。

研究職を目指したい/学術分野に進みたい人

一般の大学院(修士・博士課程)が適しています。大学院では自分のテーマに沿って研究計画を立てて、学術論文の執筆を中心とした学びを深められます。大学教員や研究機関での研究職を目指す場合、博士課程への進学も視野に入るでしょう。

今の仕事をさらにレベルアップさせたい人

実務に関わるスキルを身につけたいなら専門職大学院が適しています。専門職大学院では、実務課題に取り組みながら、チームマネジメントやプロジェクト推進力を養うカリキュラムが用意されています。現場での即戦力を高め、キャリアアップを実現したい方に最適です。

2.学びのスタイルで選ぶ

自分に合った学びのスタイルから選ぶことも、充実した大学院生活を送るために欠かせません。

自分のペースで研究を進めたい人

講義と研究指導が中心の大学院が合っています。指導教員と相談しながら自分の研究テーマを深め、文献を読み込んだり分析に没頭したりする時間を確保することが可能です。

ディスカッションやワークショップ形式の学びを好む人

双方向・多方向の学びが重視される専門職大学院がフィットします。クラスメートや実務家教員との活発な意見交換を通じて、多様な視点を取り入れながら実践力を磨けます。

学びのスタイルは個人の性格や価値観に深く関わるため、過去の学習経験を振り返り、自分がどのような環境で力を発揮できたかを考えてみてください。

3.ライフスタイルに合わせて選ぶ

現在の生活状況や将来の働き方も、進学先選びの決め手になります。

フルタイムで学べる人

時間の自由度が高い方は、研究に専念できる環境でじっくりと学問を深められる大学院が適しています。

働きながら学びたい人

夜間・週末開講やオンライン対応のある専門職大学院が向いています。平日は仕事、夜や週末に授業を受けるスタイルなら、収入を維持しながらスキルアップを図れるでしょう。

専門職大学院の多くは社会人学生を想定しており、柔軟な履修制度や長期履修制度を設けています。仕事と学業の両立に不安がある方は、入学前に履修モデルや修了生の体験談を確認しておくと安心です。

体力面・精神面の負担も考慮に入れ、無理のない計画を立てましょう。

4.学位の種類で選ぶ

取得できる学位の種類も、進路選択において見落とせないポイントです。

修士課程では「修士(文学)」「修士(工学)」などが付与されます。専攻した学問分野を示す学位で、博士課程への進学や研究職を目指す際に基盤となります。

専門職大学院では「経営学修士(専門職)」のように、具体的な形で高度な専門性を証明できます。自分が目指す業界や職種で、どの学位が求められているかを事前にリサーチしておくとよいでしょう。

キャリア目標と学位・資格を結びつけて考えることで、より戦略的な進路選択が可能になります。

高度専門職業人を育成する「東京都立産業技術大学院大学」

ここまで専門職大学院と大学院の違いについて解説してきました。実務に直結した高度な専門性を身につけたい方には、専門職大学院という選択肢を検討してみてください。

専門職大学院の中でも東京都立産業技術大学院大学は国内外の産業技術分野で活躍できる高度専門職業人を育成する専門職大学院です。3つのコースで、それぞれの分野のプロフェッショナルを育成します。

事業設計工学コースでは、起業・創業・事業承継などを通して未来の価値づくりを担う「事業イノベーター」を育成します。ビジネスモデルの構築から資金調達、マーケティング戦略まで、事業を成功に導く実践的なスキルを学べるコースです。

情報アーキテクチャコースでは、情報分野のスーパープレイヤーである「情報システムアーキテクト」を育成します。最新のIT技術とシステム設計の知識を習得し、複雑な情報システムを構築できる人材を目指せる点が特徴です。

創造技術コースでは、感性と機能の統合デザイナーとしてイノベーションをもたらす「ものづくりアーキテクト」を育成します。デザイン思考と工学技術を融合させ、新しい価値を生み出す製品開発力を養えるでしょう。

興味のある方は、東京都立産業技術大学院大学への入学を検討してみてください。

>>東京都立産業技術大学院大学の詳細を確認する

なお、制度やカリキュラムは必ず最新情報を公式サイトで確認してください。

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