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平成28年度秋季学位授与式を実施しました

平成28年9月17日(土)、産業技術大学院大学秋季学位授与式を実施しました。この日、情報アーキテクチャ専攻6名、創造技術専攻1名が修了しました。修了生に向けた学長の式辞を紹介します。

川田誠一 産業技術大学院大学学長式辞

川田誠一産業技術大学院大学学長

皆さん、修了おめでとうございます。本日皆さんが手にされた学位記は、皆さんの熱心な学業の成果を証明するものであります。これまでの皆さんの努力を称え、敬意を表したいと思います。また皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆様にも感謝し、心よりお喜び申し上げます。

 そして、これまで熱心に指導してこられた先生方、その勉学や生活を支援されてきた職員の方々にも、この機会に御礼申し上げます。

 さて、皆さんご存知の通り、我々は世界のダイナミックな動きの中で生活を営んでいます。直近では英国のEUからの離脱があり、今後の世界経済の推移については予断を許しません。また、地域紛争が世界的に波及し、海外で仕事をする日本人の生命も危険にさらされるような事態もございます。日本においても被災地の復興はまだまだの状況であり、エネルギーの確保、食料の確保、少子高齢化問題、国の安全保障の問題など様々な課題があります。

このような時代を背景として、本日修了される皆さんと我々は今後も同じ時代を生きていくわけです。

 しかし、私は悲観しておりません。このような時代において生き抜く力を皆さんは本学の学業を進める中で自ら獲得されたと確信しています。今後は皆さんご自身の発展と、社会への貢献に向けてさらなる飛躍を遂げられることでしょう。

 先日フェイスブックで修了生があるコメントを書いておりましたのでご紹介します。

「22、3歳の頃に学んだ知識という古い地図で、残りの60年余りを乗り切るのはかなり難しい。ましてや、この激変の時代なのである…。入学を決めた産業技術大学院大学の説明会で背中を押されたフレーズです。」

 手前味噌で恐縮ではありますが、説明会のこのメッセージは私の言葉でした。

 このようなことを覚えていただいていることを感謝するとともに、我々の志に共感して本学に入学し学業を修められた皆さんに改めて敬意を表したいと思います。

 皆さんのさらなるご多幸とご活躍、ご発展の新たな始まりの今日この日にエールを送り、私の祝辞といたします。

平成28年9月17日
産業技術大学院大学 学長
川田誠一

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