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AIITフォーラムの開催記録

※所属先及び役職は、開催当時のものです。

テーマ

第1回

令和2年
9月19日(土)
13:00~

「心理学的視点による心の測定と気配りのシステム」

山下 利之 先生
(東京都立大学人文科学研究科 名誉教授) 

<概要>
現在は、人間の内面を考慮したものづくりが求められ、感性工学、認知工学のように、人間の内面状態を表す用語を冠した工学が当たり前になっています。そのわりには、心の科学である心理学で得られた知見はシステム設計、ものづくりにはあまり役に立たないと言われることが多いです。しかし、我々が日常生活で何気なく行っている“相手の表情から心を推測する”、“相手の真意が分からないときには、相手の言葉を反復する”、“ジェスチャーで気持ちを伝える”などの些細なことを応用して、“心を測る”、“気配りする”、“支援する”システムなどに大きく役立つことも多いのです。ここでは心を測り、心へ気配りし、そして支援する幾つかの研究例を紹介します。

第2回

令和2年
10月17日(土)
13:00~

「畳む文化が育む折紙工学」

萩原 一郎 先生
(明治大学先端数理解析インスティテュート 特任教授)

<概要>
折り紙は日本人に造って確認するという科学観を植え付け、この日本人特有の物つくりDNAは今日の科学技術大国を齎した最大の要因と考えます。計測技術の著しい進展により今日の科学・技術の興味は広大な宇宙から体内ロボットなどの極小領域にまで広がっています。これ等の両極では製造装置の概念はなく自らが製造装置も兼ねる自己折りと言う概念が鍵となります。この鍵に対する唯一つの対応策は折紙工学です。このことを踏まえ折紙設計、軽くて剛、展開収縮できる折紙構造の設計製造からなる折紙工学の現状と将来の展望を共に考える場としたいと思います。

第3回

令和2年
11月21日(土)
13:00~

「サイバーインシデント情報の傾向とセキュリティマネージメント対策の効果」

菊池 浩明 先生
(明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科 教授)

<概要>
クラウドを対象とした攻撃やVPN製品の脆弱性情報を悪用した攻撃など、今日のサイバーインシデントのターゲットの広がりや深化が著しいです。そこで、本講義では近年の主なサイバーインシデントを振り返り、その傾向を考察したいと思います。これらに対して、情報セキュリティマネージメントなどの多くの対策が知られていますが、それらの効果が分からないとコストに見合った導入をするべきか見極められないことと思います。そこで、10年間の1万件のインシデントデータを元にした分析結果をご紹介します。

第4回

令和2年
12月12日(土)
13:00~

「ロードマップで考える新規事業開発」

田中 克明 氏
(コクヨ株式会社 事業開発センター ネットソリューション事業部 事業企画グループ )

<概要>
新規事業には、様々な障害や課題が存在しますが、その1つに「大きく育たない」という課題があります。企業の規模に見合ったゴールまで大きく成長するには、新規事業の成長戦略を関係者全員で共有する必要があり、その鍵となるのは『戦略の見える化』です。東京都立産業技術大学院大学の廣瀬准教授指導の下、「手書き」をテーマにした新規事業について、ロードマッピングを用いた戦略の見える化に挑戦しました。

起業塾

令和3年
1月16日(土)
13:00~

「個性を活かす起業塾ー自己実現型生業的起業のすすめー」

奥山 雅之 先生
(明治大学政治経済学部 准教授)

<概要>
COVID-19は社会の在り方を大きく変えようとしていますが、こうした時こそ、新しい社会に対応したビジネス、起業への期待が高まります。
起業というと、急成長型のベンチャー、スタートアップがクローズアップされがちですが、このセミナーでは、たとえ急成長しなくても、起業によって社会的課題に対応しながらも自分の生きがい、ライフを大切にし、自己実現をめざす「自己実現型生業的起業」を提案したいと思います。
きらりと光る、存在感あふれる次世代の起業の姿を一緒に考えていきましょう。

第5回

令和3年
2月27日(土)
13:00~

「デザインでコミュニティをサポートする」

工藤 芳彰 先生
(拓殖大学工学部デザイン学科 教授)

<概要>
研究室を運営して10年を過ぎ、学業と実業の汽水域に存在するデザイン研究室と、そこに集う学生たちのデザイン思考が、唯一無二の存在であることを、ようやく実感しています。この、ある種のイノセント・ワールドが創造するメディアやツールで、社会的課題を抱えるコミュニティを応援するべく、縁をつないで活動を続けています。短い時間ですが、デザイン研究室がコミュニティをサポートすることの意義について、具体的な取り組みをとおして解説します。

第6回

令和3年
3月13日(土)
13:00~

「事業設計のためのロードマッピング思考」

廣瀬 雄大 先生
(東京都立産業技術大学院大学 准教授)

<概要>
ロードマッピングとは計画・戦略立案をシステマティックに支援することであり、見える化を通して部署・部門間の意思疎通・コミュニケーションを円滑化することにより、世の中に求められる製品・サービス・システムを生み出す計画や戦略を策定し続けるための全体設計力をつける能力開発型戦略方法論であると言えます。
これまでに日本を始め、アジア・パシフィック、欧州、米国などの大手企業や政府、大学、学会によって積極的に利活用されてきています。
本講義では、これまでの研究と実践の歴史について振り返ったうえでロードマッピング思考の理解を深め、これからのスタートアップや企業内新事業における事業設計への応用の可能性についてご紹介します。

第7回

令和3年
4月24日(土)
13:00~

「デジタルトランスフォーメーション推進の課題と政策展開 ~ニューノーマルに向けた産業変革~ 」

高野 了成 氏
(経済産業省商務情報政策局情報産業課 課長補佐)

<概要>
本講演では、2018年の「DXレポート」公表以降、経済産業省が我が国企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に対して展開してきた施策と、それから2年が経過した現在における、デジタル変革に対する現状への危機感とその対策の方向性について述べます。

第8回

令和3年
5月29日(土)
15:00~

(再)令和3年
6月11日(金)
17:00~

「認知症を 観る・診る・看る」

佐藤 正之 先生
(東京都立産業技術大学院大学 特任教授)

<概要>
現在本邦には約500万人の認知症患者がおり、2025年には少なくとも700万人に上ると予想されています。認知症の原因疾患でもっとも多いのはアルツハイマー病で、5~6割を占めます。2番目は血管性認知症で約2割です。両疾患を含め認知症の原因疾患の大部分には根本治療薬がありません。従って医学・福祉はもちろんのこと、家庭や職場、地域社会を含めた総合的な取り組みが求められています。本講演では本邦における認知症の現状、症状の特徴、ケアにおける問題点、さらには近年社会的問題となっている高齢者の自動車運転免許について解説します。

第9回

令和3年
6月19日(土)
13:00~

「認知症に対する⾮薬物療法のエビデンス」

佐藤 正之 先生
(東京都立産業技術大学院大学 特任教授)

<概要>
エビデンスとは、医学的・科学的に証明された証拠のことを言います。薬物以外による治療のことを非薬物療法と総称し、運動療法や音楽療法、ドリルなどを行う認知刺激訓練などが含まれます。認知症の発症予防・進行抑制についての有効性がエビデンスとして確立しているのは、現時点では運動療法だけです。つまり、「認知症を防ぐためにはどういう活動をすればいいですか?」という問いに対しては、「まずは歩きましょう」というのが医学的に正しい答えということになります。本講演では、認知症に対する非薬物療法を概観した後に、私が三重県の御浜町・紀宝町とヤマハ音楽振興会との産官学の共同研究として行った、音楽体操を用いた認知症予防の取り組みについて紹介します。

第10回

令和3年
10月15日(金)
15:00~

「ロードマッピングの実施・導入における成熟度モデル」

廣瀬 雄大 先生
(東京都立産業技術大学院大学 准教授)

<概要>
ロードマッピングは、単発の取り組みとしてではなく、企業・組織において持続的に行われる取り組みであることが重要です。
今回の講演は、前半ではロードマッピングの役割と位置づけについて解説し、後半では企業・組織においてロードマッピングを実施・導入していくために必要な考え方について解説します。特に、実施・導入における成熟度という視点から、企業事例からの気づき、工夫点、教訓も含みながら、初期の取り組みから持続的に展開するところまでについて解説します。
ロードマッピングにご関心がある方々、これからロードマッピングの実施・導入を検討している組織の方々、それから、すでに実施・導入に取り組んでいる組織の方々に、ご視聴いただけると幸いです。

第11回

令和3年
11月12日(金)
15:00~

「デザインはランダムプロセスか」

松井 実 先生
(東京都立産業技術大学院大学 助教)

<概要>
デザインは人の意図の反映であるとされており、遺伝子の突然変異のようなランダムなプロセスとは思われていません。しかし新生児の命名からペットの犬種選択、論文の被引用数にいたるまで、ランダムなモデルで説明できてしまうのです。興味を持ち、落書きやロゴ、紙飛行機を被験者につくってもらう実験をしたところ、それら人工物の繁栄・衰退は「以前の被験者がつくったものを適当にひとつ選ぶ」というランダムなモデルで説明できることがわかりました。われわれデザイナーは、自分たちが思いたいほどにはクリエイティブではないのかもしれません。

第12回


令和4年
7月8日(金)
15:00~

企業の可能性をひらく「デザイン経営」

菊地 拓哉 氏
(特許庁 デザイン経営プロジェクトチーム)

<概要>
特許庁は、2018年の『「デザイン経営」宣言』以降、デザインによって企業のブランド力とイノベーション力を向上させる経営手法である「デザイン経営」を推進してきました。本講演では、特許庁が2021年に公表した「中小企業のためのデザイン経営ハンドブック」を基に、デザイン経営の「入り口」や実践事例についてご紹介します。

「デザイン経営」宣言(産業競争力とデザインを考える研究会報告書)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/data/20180523001.html
中小企業のためのデザイン経営ハンドブック
https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho.html

第13回

令和4年
10月14日(金)
15:00~

(再)令和4年
11月7日(月)
15:00~

「デザインマネジメントとクリエイティビティ」

高嶋 晋治 先生
(東京都立産業技術大学院大学 教授)

【第1部】講演
【第2部】パネルディスカッション
 司会:高嶋 晋治 先生
 パネラー:菅原 重昭 氏、ハイパーデザイナー やまざき たかゆき 氏

<概要>
デザインは形や色を考えることから、経験のデザイン、社会の仕組み/サービスデザイン、経営のデザインへと幅広く活用されるようになっています。
本講義は、デザインやデザインマネジメントの基本知識、デザインの思考プロセスの特性を理解し、自らの考え方を構築し、自身の領域でデザインを活用して未来の様々な課題を解決するための価値創造に役立ててもらいたいと考えます。
今回のフォーラムでは、講義内容の紹介だけでなく、デザインの実践経験豊富なゲストスピーカをお招きし、多角的視点でデザインマネジメントやクリエイティビティを考察しています。
皆様の事業領域にデザインをどう活用できるかを考えるヒントになると嬉しく思います。

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