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講義内容紹介

2020年4月に行われた本学研究科再編前の情報を表示しています。(2021年度廃止予定)

IT系科目群

ネットワークシステム特別講義2 飛田 博章

 本講義では、数名の学生から成るプロジェクトにより、小規模ネットワークシステムを実際に設計・構築しながら、ネットワークシステム構築プロセスの修得を目指す。構築プロセスの修得を第一の目的とし、あらかじめ設定されたプロセスに沿って作業を行うことにより、ネットワークシステム構築プロジェクトを遂行する能力を身に付ける。

ネットワーク特論2 飛田 博章

 コンピュータネットワークは、社会活動や企業活動に必要不可欠なものとなっており、ネットワークの障害は多大な損失をもたらす。本講義では、社会基盤としてのコンピュータネットワークという観点から、情報通信の信頼性維持、安全性維持、品質維持のそれぞれに必要なネットワーク設計・制御・管理技術の解説を行う。

セキュアシステム管理運用特論 真鍋 敬士

 情報セキュリティ上の脅威に対抗するためには、最新の情報セキュリティに関する情報を収集するとともに、平時におけるシステムの状況を把握できるようにする等、日常的な運用作業での取り組みが有効である。
 本講義では、情報システムに対する攻撃を想定したシステム運用や事案発生時の対処方法について事例をあげながら紹介する。また、情報セキュリティに関するテーマでグループワークを行い、調査方法や対策等の提案も含めてプレゼンテーション形式で報告していただく。

インターネットプラットフォーム特論 成田 雅彦

 情報アーキテクト・ソフトウェア設計/開発者・ネットワーク技術者・データ技術者を対象に、インタネット上のシステムやクラウドなどホストシステムを中心としたソフトウェアプラットフォーム技術、及び歴史的に背景となる技術やJavaScriptやHTML5など注目を集めている技術要件・ビジネス要件、クラウドシステムやシステムでの応用例、標準化・業界動向を、講師のワールドワイドな経験/知見とともに提供する。また、プログラミング例を多く提示する。

IoT開発特論 成田 雅彦

 大規模システムや基幹システムの開発分野と同様に、IoT(Internetofthings)で注目されている組込システム分野は、ソフトウェア産業の重要な一角を占め、従事する情報アーキテクトも増えている。近年では、ロボットや自動運転などでも注目されている。本講義では、IoTや組込分野・各種ディバイスで用いられるソフトウェアプラットフォーム技術、背景となる要件、実システム例、業界動向を学ぶ。具体的には、組込各種OSやプロセッサ、周辺機器技術、スマートフォンや携帯電話のソフトウエア技術である。また、センサー・ロボット、3Dプリンタにも触れる。

システムプログラミング特論 小山 裕司

 プログラミングを効率的に行うには、プログラミング言語・開発環境の理解が不可欠である。数百のプログラミング言語が存在し、得手不得手がある。単独の言語であらゆる問題に対峙することは難しい。言語次第で、問題の扱い自体が変わる。また、実用のプログラムを実装する際、実行効率及び開発効率を考慮する必要がある。
 当科目では、各種のプログラミング言語(スクリプト言語等)と開発環境に関する講義及び演習からプログラミング技術を修得する。さらに、実行効率の改善のために、データ構造、アルゴリズム、計算量を扱う。優れたデータ構造及びアルゴリズムは実行効率を劇的に改善することができる。開発効率の改善のために、システムコール及びライブラリを活用したAPI プログラミングを扱う。APIの活用は優れた先人のプログラミング成果の再利用に相当する。ライブラリの活用は実行効率及び移植効率にも効果がある。

ネットワーク特論1 大﨑 理乃

 我々の生活において、今やコンピュータネットワークは必要不可欠なものとなっており、様々なサービスの基盤として重要な役割を果たしている。本授業では、当専攻におけるコンピュータネットワーク関連科目での学修に必要な、基礎的知識の修得を主な目的として、ネットワークやサーバの構築・管理方法の基礎について学ぶ。授業は講義と演習から構成されており、講義ではTCP/IPネットワークの基礎を中心に学ぶ。演習では、実験や課題作製などを通して基礎的知識の定着を図るとともに、知識を利用する応用力、授業終了後の継続的学修の指針の獲得を目指す。

Javaプログラミング技法 張 晁逢

 Java言語はサーバ・クラウド・デスクトップ等で稼働するソフトウェアを開発するために広く利用されているプログラミング言語である。本講義では、Java以外のプログラミング言語を少なくとも1つ修得している受講者を主な対象とし、Java言語によるプログラミングについての授業を行う。講義ではJava言語の中級程度の知識を簡潔にまとめる。講義ではアクティブラーニングの手法を取り入れ、講義中に受講者自身で実際にプログラムを作成し、主体的・積極的に学ぶことで知識を定着させる。これにより実務でJavaを利用したプログラムを作成する応用力を身に付ける。

システムソフトウェア特論 柴田 淳司

 コンピュータの発展により、アプリケーションやメール、ウェブサイトにクラウドと、多種多様なICTサービスを気軽に利用/実装できる時代となった。一方でその裏では、コンピュータを操作・処理・管理・維持するために、OSに代表されるシステムソフトウェアが動いている。特に、Linuxに代表されるUnix互換OSはOSS文化の源流として根差しており、その簡潔かつ合理性さを理解することは、OSの仕組みと特性の理解だけでなく、より上位のソフトウェア構築にも生かすことができる。本授業では、システムソフトウェアの代表としてUnix互換OSを取り上げ、その情報の処理・蓄積・通信する仕組みを深く理解し、その利用方法を体得することを目的とする。

情報アーキテクチャ特論1 2019年度開講中止

 当専攻では、情報システム開発に関する各種の知識・スキルを体系的に設計された科目で学ぶことができるが、各科目は大学院レベルの講義であるため、相当の知識を前提としている。修学にあたって、知識の土台がしっかりしていれば、高いレベルで授業の内容を理解できる。また、IT基礎知識の定着は、実際の情報システム開発でも不可欠である。当科目は、IT関連の基礎知識の整理・定着を目的に、基礎理論、システム構成等の当専攻の基礎にあたる内容を学ぶ。

情報セキュリティ特論 瀬戸 洋一

 情報セキュリティは、暗号(共通鍵、公開鍵、デジタル署名、PKI)からネットワーク(データセキュリティ、アプリケーションセキュリティ)、組織マネジメント(リスク分析、内部統制)、国際標準規格(ISMS、CC認証)および法と倫理まで広範囲にわたる学際的な分野に関わる。本授業では、情報セキュリティの機能である「機密性、完全性、可用性」の観点から情報セキュリティ技術の知識体系及び情報セキュリティにおける情報倫理を学習する。まだ体系化されていない技術に関しても、積極的に授業に組み込む方針である。指定のテキストはあるが、最先端の動向を把握するため補助資料を配布する。毎回異なる技術を扱うので、テキスト及び補助資料の予習復習は重要である。

OSS 特論

2019年度開講無し

データベース特論 慎 祥揆

 Web2.0に代表される最近の情報処理システムでは、従来の情報配信環境から、コンテンツ収集を主体にした情報の自動獲得環境へとパラダイムシフトが進行しつつあり、データベースシステムの機能高度化が益々重要になりつつある。この状況下で、本講義ではデータベース技術者が備えるべきデータベース基本知識の習得を目的として、関係データモデルからSQLの基本となる関係理論等を体系的に説明する。

データインテリジェンス特論 中野 美由紀

 現在、従来の業務データを用いて素早い意思決定を行うためのBI(Business Intelligence)は、大容量で多様なデータを対象にDI(Data Intelligence)へと更なる発展を遂げている。本講義では、現在最も着目されているデータ解析技術に関し、大容量で多様なデータを対象にした統計解析やデータマイニングからの知識獲得技術、基本となる機械学習技術について、体系的な説明を行うことを目的とする。特にデータマイニング技術、機械学習技術として、技術内容の提示だけでなく、具体例をとりあげ、講義により得た知識に従った動作原理と具体的な動作状況を理解することで、実際のデータ解析の基礎を理解できるようにする。

ビッグデータ解析特論  中野 美由紀

 現代社会では、インターネットの発達、携帯デジタルデバイス、センターなどの普及により、データの爆発的に増大している。この多様かつ膨大なデータを蓄積し、従来とは異なる視点、従来にはないデータを組合わせることで、新たな知識を抽出して、実世界への適用を図ることにより、ビジネスも含め、現代の情報化社会の変革が行われようとしている(ビッグデータ)。本講義は、現在の情報処理で最も着目されているビッグデータ解析技術を扱う。ビッグデータのデータ特性の分析から解析原理の説明、及びその解析結果の解釈方法について紹介する。ビッグデータを生み出す原動力の一つであるSNS(SocialNetworkServices)を対象とし、データの収集方式とデータの解釈方法(グラフ解析)について演習を交えた講義を行う。さらに、ビッグデータ解析処理で広く利用されている機械学習、ビッグデータ処理をささえる並列処理技術としてHaDoopの紹介を行い、基本的な演習を行う。ビッグデータの結果解釈例として、ランキングとリコメンデーション、集合知などの話題をとりあげ、データサイエンスを概説し、ビッグデータ全般の動向について理解を深められるようにする。

情報インタフェースデザイン特論 小山 裕司

 最近では、Webサイトから各種デバイスのアプリケーションまで多くのプロダクツで利用者インタフェース(UI)の設計は重要視されている。UIの出来・使い勝手がプロダクツの評価を大きく左右するからである。これには情報コンテンツの論理構成及び画面遷移が関係してくる。コンテンツと画面とプログラム実装がうまく連携することで、使い勝手に優れ、美しいプロダクツが出来上がる。当科目では、使い勝手に優れたUIを実現できる知識・スキルの修得のため、利用者の行動調査、情報コンテンツの論理構成等から、UIの基本構成要素、MVC等の実装パターン、HTML5等の実装技術を扱う。

クラウドインフラ構築特論 山崎 泰宏

 近年、ネットワークで結ばれたサーバクラスターがコモディティ化すると同時に、そうしたハードウェア資源を、大量に効率よく、かつ高速に管理する手法が求められている。本手法の体現として、クラウドコンピューティングの文脈ではInfrastructure as a Service(IaaS)の考え方に注目が集まっている。当科目では、これをクラウドインフラと呼ぶ。ハードウェア資源をソフトウェアによって管理するその仕組みは、Web API を備えた分散システムであり、ハードウェア資源全体を仮想化し、管理を自動化する。当科目では、前半はクラウドインフラを実現するソフトウェアの構造を理解し、オープンソースライセンスのソフトウェア Wakame‐vdc を例にクラウドインフラの仕組みを理解し、後半は同様のソフトウェアの設計と実装の演習で仕組みと構造を深く理解する。

エンタープライズ系科目群

IT特論 小山 裕司

 当科目では、企業で業務情報システムを構築する際に必要とされる情報技術(プログラミング言語、クラウド等) に関して、各分野の識者にゲスト講師として講演していただき、講演から現在及び今後の技術トレンドを理解する同時に、ゲスト講師のキャリアを参考にして、学生の今後のキャリア設計の手がかりにしてもらいたい。講義は2コマ連続(90分×2=3時間)で行い、講師による講演と、講演内容に関する担当教員による解説と、議論を行い、理解が深まるように努める。

コミュニケーション技術特論2 中鉢 欣秀

 情報システムのアーキテクトにとって、ロジカルシンキングは必須の能力である。業務に関係する文書を作成することはもちろん、プレゼンテーションなどの内容の骨子を構築するためにも必要である。本講義では、情報システムのアーキテクトにとって必要となる論理思考を、具体的なトレーニングを通して習得することを狙う。論理的な文書を作成する能力、及び情報処理システムの構造を論理的に整理して体系化するための論理思考を身に付けることを目指す。

eビジネス特論 松尾 徳朗

 近年の電子商取引やインターネットを用いた商業サービスにおいて、評価されているサービスの多くはそこに内包される仕掛けに特色がある。エンドユーザによるそれらのサービスの利用には必ず動機が存在しており、動機づけるインセンティブが存在することが多い。商取引などにおいては他者との交渉や合意に基づいた意思決定が原則となるが、そのようなプロセスが表面的に見えない場合においても、ユーザは与えられた情報に基づき意思決定を行っている。また、将来において、取引や交渉の自動化技術は大きなビジネスチャンスが潜んでおり、その基礎理論の重要性が認識されている。本講義では、人間の意思決定の不合理性、失敗の本質などを既存の研究事例からその特徴を明らかにする。そのうえで、意思決定のための交渉、合意形成、協調などの理論や経済制度設計、および各種意思決定理論やツールに関して講義を行う。また、これらをもとにして演習を個人・グループベースで行う。

標準化と知財戦略 成田 雅彦

 標準化は準拠製品の普及・産業育成の仕組みだけでなく、国策レベルでも意識されはじめているように、製品戦略・知財戦略と連携した企業戦略として極めて重要である。
 本講義では、(1)標準化について、概要と重要性、デジュール・デファクトの標準化プロセス、組織・規約の作り方、ソフトウエア関連の標準団体(ISO/IETF/OMG/OASIS/W3C/JCP/OMA等)の動向、事業戦略とリンクした標準化戦略例、(2)知財については、特許権と著作権の概要・動向と重要性、特許権と著作権を活用とした戦略例について論じる。また、グループ演習として標準化・知財の動向調査と発表を行い標準戦略についての理解を深める。

情報アーキテクチャ特論2 戸沢 義夫

 ビジネスアナリシスを理解する。ビジネス・アナリストとしての基本スキルを身に付ける。ビジネスアナリシスは、InternationalInstituteofBusinessAnalysisにより「ビジネスアナリシスは専門職であり、企業のチェンジに関わる。ニーズをはっきりさせ、ステークホルダに価値をもたらすソリューションを推奨する。」と定義されている。ビジネス環境の変化、テクノロジーの進歩により、ビジネスや仕事のやり方を❝チェンジ❞する必要がある。企業がチェンジできるようにするために必要なことがビジネスアナリシス体系としてベストプラクティスの形で示されている。ビジネスアナリシスでのタスクは6つの知識エリアに整理され、知識体系としてまとめられている、それはAGuidetotheBusinessAnalysisBodyofKnowledge(BABOK©Guide)として出版されている。

情報アーキテクチャ特論3 中鉢 欣秀

 この授業では情報システムのモデリングを行うために必要となる概念レベルのモデリングについて学ぶ。モデリングとは、情報システムのアーキテクチャを論理的・体系的に記述するための技術である。これは、情報システム開発における上流工程から、その先の、いわゆる超上流と呼ばれるビジネス領域まで幅広く適用できる技術である。
 これを身に付けるためには、モデル化対象領域の分析及び分析結果として得られる要素の総合、帰納的手法と演繹的手法の組み合わせ、抽象度や粒度の調整など、高度に知的な頭脳作業としての概念操作・概念構築の能力を涵養しなくてはならない。この能力を体系的に身につけるために、本授業では、まず、モデルを記述するための表記法について取り上げる。次に、具体的に情報システムのアーキテクチャを記述する演習を行う。これらを繰り返すことでモデリング能力の向上を図る。

情報システム特論2 板倉 宏昭

 インターネットに代表される,今日のITの発達は、世界中に分散するさまざまな情報へのアクセスを低コストで実現し、また世界中の人々とのコミュニケーションを瞬時に可能にしてくれる。コンピュータを用いた社内業務のシステム化は、日々のオペレーションを効率化し、経営者の意思決定にも大きく貢献している。ITは、企業の競争優位を築くうえで、必要不可欠な存在であるといえる。しかし、ITによる情報化を推進すれば、本当に企業の競争優位を築くことができるのだろうか。本講義では、ITを用いた情報化と企業の競争優位の関係を検討し、デジタル化の本質について考察する。

情報ビジネス特別講義1 六川 浩明

 本授業では、ITアーキテクトにとって特に重要な法律であると考えられる、個人データ保護、プライバシー、情報法、著作権法、会社法、金融商品取引法等の分野についての重要な基礎的知識について授業を行う。2003年に成立した個人情報保護法は、2017年に大幅に改正された。2013年に成立した番号法には我が国で初めてPIA条項が設けられた。1995年から適用されたEUデータ保護指令(DataProtectionDirective95)に代わり2018年5月25日からEU「一般データ保護規則(GeneralDataProtectionRegulation:GDPR)が適用されている。これは欧州経済領域(EuropeanEconomicArea︓EEA、EU加盟国28カ国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)と個人データをやり取りする日本のほとんどの企業や機関・団体が適用対象となり、同規則への違反行為には高額の制裁金が科されるリスクもある。本授業では、国内外の最新の立法動向を注視しつつ、ケースをとりあげるなどして、参加型の授業を行い、授業参加者の法的考え方の醸成に取り組む。

情報ビジネス特別講義4 淀川 高喜

 近年、日本においてもITは企業活動における競争優位を図る重要な道具となってきているが、一方でITを戦略的かつ効果的にビジネスに活用していくマネジメント力が強く求められてきており、その養成は急務となっている。講義では、事業変革、業務改革、IT戦略策定などの具体的な事例を通して、その方法論や管理手法を実務レベルで修得し、ITサービスを提供する組織や企業におけるマネジメント(幹部)としての役割を実践できる人材を養成する。特に実務での事例をベースに体系化、網羅されたカリキュラムとケーススタディを通して、IT担当役員(CIO)、事業担当役員、変革リーダー、起業家として必要となる基本知識を理解し実践出来るようにすることを方針とする。

サービスサイエンス特論 松尾 徳朗

 情報システムをベースとしたビジネスの観点において、(1)ユーザの行動を分析し、(2)価値と市場を創造し、(3)実際にサービスを提供するための実現手法を開発することが重要となる。サービス提供者が満足するのではなく、顧客が満足する姿を目標としたサービスや市場がのぞまれる。そこで、本講義においては、序盤において近年注目を集めているサービスと消費者行動、サービスサイエンス、サービスエコノミクス、サービスマーケティング、サービスエンジニアリングについて扱う。中盤においては、市場を創造するための各種戦略として、ブルーオーシャン戦略やホワイトスペース戦略を紹介する。終盤においては、市場や組織がうまく働いているかを評価するダイナミクスモデルに基づくシミュレーション技法について解説する。また、具体的な市場として、旅行業界に関わる現状を紹介する。

システム開発系科目群

ソフトウェア工学特論 追川 修一

 高品質なソフトウェアを効率的に開発する手法や技法について体系的に学習する。まず主要なソフトウェア開発プロセスとして規範的プロセスとアジャイルプロセスをとりあげる。続いて開発プロセスの理解を踏まえ、ソフトウェアライフサイクルの主要なアクティビティにおいて必要とされる基本的な知識について学習する。演習問題と外部講師による具体的な開発事例の紹介を通して理解を深める。以上の学習を通じて、ソフトウェア工学の重要な概念を体系的に把握し、ソフトウェア開発のリーダとしての素養を習得することを目指す。

フレームワーク開発特論 安川 要平

 実用的なWebアプリケーション開発においては高度なフレームワークを活用することで求めるシステムを迅速に開発し、利用者に提供するためのスキルが求められる。本講義では、代表的なWebアプリケーションフレームワークとして『RubyonRails』を題材に取り上げる。具体的には、このフレームワークを活用してSNS(SocialNetworkingService) を作りながら、Webアプリケーションの実践的な開発技術を学ぶ。
(教材:RubyonRails チュートリアル https://railstutorial.jp/
動画:Railsチュートリアル解説動画 https://railstutorial.jp/#service
進め方:Railsチュートリアル×反転学習 https://speakerdeck.com/yasslab/more-interactive-way-of-learning-rails)

オブジェクト指向開発特論 嶋津 恵子

 オブジェクト指向によるソフトウェア開発のconceptphase(ウォータフォール型開発でいう上流工程(要求分析と設計))での基礎と実践力を育成する。オブジェクト指向型のシステム開発は、OMG(ObjectManagementGroup)とINCOSE(InternationalCouncilonSystemsEngineering)が協力し、世界標準の工学フレームワークを制定している。そこで本講義の前半で、ここに至るオブジェクト指向に関しその本質を学ぶ。より具体的には、成り立ちとその発展、そしてプログラミング言語におけるオブジェクト指向の利点と、システム設計手法としての利用のされ方を理解することを目指す。特に後者は、モデルとアーキテクチャの関係を学ぶ。後半で、現在オブジェクト指向型のモデリング言語として、ソフトウエアエンジニアリングの業界で広く利用されているUMLを利用し、前半で理解したモデリングとシステム・アーキテクチャへの展開方法を習得する。

セキュアプログラミング特論 黄 緒平

 インターネットが日常生活や企業での業務等に欠かせない社会基盤となり、多数のソフトウェアがネットワーク経由で多くのユーザに利用されるようになった現在では、脆弱性を持つ情報システムに対する攻撃が年々深刻化している。本講義では、脆弱性を含まない安全なソフトウェアを開発するための技術及びノウハウを解説する。具体的には、C言語で開発されたソフトウェアについて、文字列操作、動的メモリ管理、ファイル入出力等にまつわる脆弱性の具体例を示し、静的解析ツール、動的解析ツール、アドレス空間配置のランダム化等を活用した脅威の緩和策を示す。

クラウドサーバ構築特論 飛田 博章

 本授業では、主にAmazon Web Servicesを活用したクラウド環境の構築についての知識及びスキルを修得することを目的とする。クラウド環境の構築には、クラウドの設計に関するノウハウである、クラウドデザインパターン(CDP)を利用する。クラウドを使ったシステム設計の典型的な問題とそれに対応する解決策・設計方法についてCDPを通して学修する。
 授業の進め方としては、まずクラウドに関する一般的な知識を修得する。その後、CDPを利用したクラウド環境の設計・構築方法についての講義をし、演習を交えることでクラウドの特徴を活かしたサーバ/インフラの構築方法を実践的に修得する。後半では、アプリケーションのクラウドへの配備を実施し、負荷分散や耐障害性の対策についてディスカッション行い意見を交換する。

情報セキュリティ特別講義2 瀬戸 洋一

 本授業は、セキュリティ機能を考慮しソフトウエア・システム開発を行うための国際標準規格ISO/IEC15408をベースとした情報セキュリティ機能の実装及び保証(セキュアシステムの設計手法)について、実践的な技術を修得する。ISO/IEC15408の歴史的な背景、フレームワークを理解すると同時に、日本におけるITセキュリティ評価及び認証制度について理解する。ISO/IEC15408は国際標準規格においては、専門用語を多用する。セキュアな設計は形式言語的な構造をもつ。このため、専門用語の理解を確実にし、実践力を身に着けるためケーススタディ中心の講義とする。また、小テスト(成績評価外)を毎講義行う。本授業は、事前学習が重要であることを十分に認識して講義に臨んで欲しい。

アジャイル開発手法特論 永瀬 美穂

 近年のビジネス環境の変化の早さは、重厚長大な長期計画を陳腐化させ、ビジネスモデルやプロジェクト計画の有効期間を縮める一方である。このような状況に対応する必要から、変化する要求に対応しながらビジネスに柔軟に沿うことで価値を生み出す、アジャイルソフトウェア開発手法が脚光を浴びている。
 また集合知や実践知という考え方から、学習し成長する自己組織的なチームによる効果的なソフトウェア開発が求められている。
 この授業では、アジャイル開発のコアとなるアジャイルなチーム、価値の高いソフトウェアプロダクト、継続的に価値を提供する手法について、アジャイル開発手法の一つであるスクラムを中心に学ぶ。

コラボレイティブ開発特論 中鉢 欣秀

 ソフトウェア開発手法としてアジャイル開発に注目が集まっている。アジャイル開発を成立させるための要件は様々であるが、本授業ではチームによるソフトウェア開発をコラボレイティブに行うためのスキルセットに焦点をあてる。モダンなソフトウェア開発者は、クラウド技術や仮想環境といった高度な開発環境に精通しなくてはならない。その上で、開発チームが協調的にシステム構築を行う必要がある。グループワークを通してこれらの協同開発作業を円滑かつ迅速に行うための方法について学ぶ。

マネジメント系科目群

プロジェクト管理特論1 濱 久人

 プロジェクトマネジメントの基本を、プロジェクトマネジメントの国際標準ISO21500及びディファクトスタンダードであるPMI(ProjectManagementInstitute)の「PMBOKガイド@第6版」に基づいて学習する。学習にあたっては、PMBOK@ガイドで定義された知識体系を基本に実施するが、実務につながるように演習を取り入れ、実質的なプロジェクト計画やマネジメントの方法を理解する。体系化されたカリキュラムでプロジェクトマネジメント知識を網羅し、上位の講座である「システム開発プロジェクトマネジメント論」を学習するための基礎知識を得る。

プロジェクト管理特論2 酒森 潔

 情報システム構築におけるプロジェクト管理の進め方を、情報処理推進機構が発行している「高度情報化人材育成標準カリキュラムプロジェクトマネージャ」を基準に学習する。授業では、体系化された情報システム構築プロジェクトのカリキュラムでプロジェクト管理の知識を網羅的に整理しながら、実務事例の紹介を多く取り入れて具体的なプロジェクト計画や管理の方法を指導する。また、演習などを通してプロジェクト管理の知識をどのように実務に適用するか考えていくことで、知識と実践力の橋渡しを実現することを方針とする。本講義は、1週間の中で都合の良い時間にWeb動画や事前配布教材を使った個人のペースの学習を行い、土曜の対面講義によってその学習内容を確認する「反転学習」コースである。事前学習が重要であることを十分に認識して講義に臨んで欲しい。

プロジェクト管理特論3 酒森 潔

 本講義は、情報システム開発プロジェクトにおいて主要なツールである、ファンクションポイント、WBSとスケジュール、アーンド・バリュー・マネジメント、品質管理に焦点を当て実務で活用できる実践的な能力を身に付ける講義である。講義は学ぶツール別に大きく4つに分かれており、それぞれのツールごとに講義と演習を交互に行いながら進める。
 具体的には、金曜日に4つのツールの知識や実践方法を講義形式で学習し知識のまとめを行い、水曜日に実際に実践する演習を行う。したがって、金曜講義は品川キャンパス、ビデオ録画視聴のいずれの方法でも受講可能であるが、水曜講義は品川シーサイドのキャンパスで対面方式で行う。

プロジェクト管理特別講義 酒森 潔

 プロジェクト管理の基本は、実行可能な計画を立てること、及びその計画に基づいてプロジェクトを実施することである。この講義では、受講者はチームでリアルタイムプロジェクトシミュレータを体験することで、プロジェクトで発生する様々なプロジェクトマネジメントの要素を体験する。プロジェクトはオンライン形式で実施されるが、プロジェクト管理の基本となる様々な管理指標の使用方法やプロジェクト実施中の試練が組み込まれており、実プロジェクトさながらの臨場感でプロジェクトの実施を体験できる。シミュレータを通して学んだ要素を、本学のPBL活動のプロジェクト計画を作成することで、さらに自分のものとして理解を深めることができる。

情報システム特論1 酒森 潔

 ITサービスマネジメントは、ビジネス部門が必要とする適切なITサービスを安定的に提供するための管理活動全般を指すものである。ビジネスが多様化する中でIT部門には、従来のシステムの開発・構築・運用という役割だけではなく、IT部門の視点からビジネスを理解しそのビジネスの発展に貢献することが求められることから、ITサービスマネジメントの視点が欠かせなくなっている。本講義では、まずサービスマネジメントとは何かという視点を学ぶ。その上でITにおけるサービスマネジメントについてのベストプラクティスであるITILをもとに講義を進め、システム運用管理に必要となる実践的知識を交えながら、いくつかのITサービスの事例を通してITサービスマネジメントをどのように行うべきかを検討する。

情報ビジネス特別講義2 小酒井 正和

 これからは、IT 従事者自らがビジネス戦略へ大きな影響力を持つべきである。近年では組織の戦略をマネジメントする手法としてバランスト・スコアカード(BSC)がブームとなっているが、そこでもIT投資マネジメントの話が論じられている。現在の企業環境を考えると、IT従事者とはいえ、組織の戦略マネジメントと関連づけて、会計情報をどう活用するかを習得しておく必要もある。本講義では、普段の業務では慣れない会計・財務というジャンルについて、マネジメントのための情報として捉えた活用方法について総論として学習することを方針とする。

情報ビジネス特別講義3 板倉 宏昭

 組織における組織構築、組織運営について学習する。本講義は、組織管理の知識を網羅的に整理しながら、組織マネジメントの方法を紹介する。また、事例発表研究などを通して組織管理の制度の光と影考えていくことで、知識の定着を図り、社会人としての基礎的なビジネス知識基盤を得ることを方針とする。
 経営組織は、大企業ばかりでなく、中小企業や国内外の地域企業も扱う。事例を取り入れながら、客観的に解説し、現実の社会において、経営組織論が果たす機能を具体的に理解する。

情報セキュリティ特別講義1 瀬戸 洋一

 本授業は、国際標準規格ISO/IEC27001をベースに、リスクマネジメント技法の修得、組織の情報セキュリティマネジメントISMS(InformationSecurityManagementSystem)体制を確立する方法論及びISMS適合性評価制度について実践的な観点から講義とケーススタディにより学習する。ケーススタディは、模擬的な会社組織において、セキュリティポリシーの設定から、リスク分析、管理策の適用などの手順を通じ実践的な作業を通じ修得する。マネジメント規格の中核的なアプローチであるPDCAモデル、ISMSを構築する上で中核的な作業であるリスクマネジメント手法を学ぶ。また、2013年に国際標準が改訂され27001:2014が発行された。旧版との相違を学ぶ。

事業継続戦略特論 松尾 徳朗

 近年の不確実な世界において、組織が永続的にビジネスを継続させることができるよう望ましい戦略を持つことが注目されている。本講義では、主として次の2点について取り組む。一つ目は、ビジネスサスティナビリティの観点で、高品質な商品やサービスの提供を実現し、ビジネス継続性を維持するための顧客のパーセプション理解とビジネス意思決定についてである。二つ目は、不測の事態が発生した際に、組織が持つ情報や周りの環境の情報をいち早く収集し、それに基づいた事業再開の戦略を立案し、ビジネスを継続させることができる方法論として注目を集めている事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)についてである。

情報システム学特別演習

情報システム学特別演習1 専攻全教員

 2019年度に開講される情報アーキテクチャ専攻主催の9つのプロジェクトチーム、または創造技術専攻主催のグローバルプロジェクトに所属し、各プロジェクトを実施する。各プロジェクトはPBL(ProjectBasedLearning)方式で、学生主体により実施される。各プロジェクトの内容は、別途配布する「PBLプロジェクト説明書」を参照のこと。

情報システム学特別演習2 専攻全教員

 2019年度に開講される情報アーキテクチャ専攻主催の9 つのプロジェクトチーム、または創造技術専攻主催のグローバルプロジェクトに所属し、各プロジェクトを実施する。各プロジェクトはPBL(Project Based Learning)方式で、学生主体により実施される。
 各プロジェクトの内容は、別途配布する「PBLプロジェクト説明書」を参照のこと。

事業アーキテクチャ特別演習a

事業アーキテクチャ特別演習a1 板倉宏昭小山 裕司、酒森 潔、松尾 徳朗

 1年次では、知識とスキルを修得するが、これだけでは事業開発型の高度専門職人材(事業アーキテクト)として活躍することはできない。実際の業務を成功に導くためには、経験及び業務遂行能力(コンピテンシー)が不可欠である。当科目では、事業アーキテクト養成の最終段階として、成長領域の現状から問題を特定し、現実の課題に対する問題解決・事業開発のプロジェクトを実行する。実際の業務に近いプロジェクトを体験することで、知識・スキルの活用経験を蓄積し、さらにコンピテンシーを修得するためにPBL(Project Based Learning)型の演習授業を行う。
 各プロジェクトの内容は別途配布する「PBLプロジェクト説明書」を参照のこと。

事業アーキテクチャ特別演習a2 板倉宏昭小山 裕司、酒森 潔、松尾 徳朗

 1年次では、知識とスキルを修得するが、これだけでは事業開発型の高度専門職人材(事業アーキテクト)として活躍することはできない。実際の業務を成功に導くためには、経験及び業務遂行能力(コンピテンシー)が不可欠ある。当科目では、事業アーキテクト養成の最終段階として、成長領域の現状から問題を特定し、現実の課題に対する問題解決・事業開発のプロジェクトを実行する。実際の業務に近いプロジェクトを体験することで、知識・スキルの活用経験を蓄積し、さらにコンピテンシーを修得するためにPBL(Project Based Learning)型の演習授業を行う。前期のPBL活動での知識・スキル・経験を活かし、次の段階への改善・発展を行う。
 各プロジェクトの内容は別途配布する「PBLプロジェクト説明書」を参照のこと。

事業アーキテクチャ科目群

経営戦略特論 板倉 宏昭三好 祐輔

 経営学・経営戦略論を学ぶうえで、必要と考える考え方を解説し、基本的理解に重点を置く。経営に関する基本概念のうち、市場、組織及び地域を巡る基本的な考え方を中心にまとめる。公判では経済的アプローチを用いて講師の米国ビジネススクールの経験を踏まえて、MBAでの伝統的な考え方と対比しながら、展開するように心がける。事例を取り入れながら客観的に解説し、現実の社会において経営学・経営戦略論が果たす機能を具体的に理解する。

スタートアップ戦略特論 板倉 宏昭三好 祐輔

 起業あるいは新規事業を立ち上げ、成長を遂げていくためのスタートアップの活動を理解する。活動の流れを体系的に理解し、事業計画、資金調達、人材・知財等の資源管理、ブランディング等のマネジメントを学ぶ。
 本講義は一般的な事業戦略や企業経営の用語について簡単に整理して理解したのち、起業に関して外部講師を招待し、起業に関する体験や専門的知識について説明していただく。その後、それぞれの講演内容について講師や学生間で議論する。

マーケティング特論 川名 周

 マーケティング、特に、マーケティング・コミュニケーションとは何かを理解することを目的に講義を進める。適宜、グループワークによるディスカッションやプレゼンテーションを入れることで、マーケティングを「自分ごと」としていく。

リーダーシップ特別講義 嶋津 恵子

 毎回の授業は、講義と実習(拡張版ケーススタディ)の構成を取る。
近年特に高度成長期以降、日本の産業界では協調性とともにリーダーシップの重要性が説かれ、特にその基本要素として積極性(アグレッシブ)がもてはやされてきた。一方、欧米では、15年ほど前から、アサーティブの重要性が注目され、リーダーシップ力に重要な要素とされている。これは、決して新しい発見ではなく、第二次世界大戦当時から、特に米国海軍でフォロワーシップ力として教育が徹底されてきている。
この教本は、日本でも 防衛大学校で日本の国防の監部候補生らの教育に利用されている。
本講義では、リーダーシップの基本に立ち返り、フォロワーシップに基づく社会的実用性の高いリーダーシップ力の獲得を目指す。

ITソリューション特論 細田 貴明

 ITソリューションとは、主に情報システムを用いて企業が抱えている課題や問題点などを解消することを指す。ビジネスが高度化する中で、企業の抱えている課題は多種多様で複雑化しており、それらの解決に繋がるITの発展も多岐にわたる。そのため、顧客企業だけでなくサービスプロバイダーたるIT企業においても、課題の解消に対して適切なITソリューションを提供することが難しい状況である。本講義では、このような状況の中で様々なITソリューションが導入され発展が目覚ましいeコマース市場に焦点をあて、ITソリューションがどのようにビジネスを実現しているのかについて事例をもとに議論する。その上で、ITソリューションとして導入が進むことが見込まれるブロックチェーン等のFintech関連技術や消費者の購買行動を誘引する意思決定支援に関する技術について学習し、これらの内容をもとにグループ討議を行う。講義は2コマ連続(90分×2=3時間)で行い、eコマースにおけるITソリューションとビジネスに関する概要・特徴・事例を学んだ後、実際の演習及び議論によって理解が深まるように努める。

コンセプトデザイン特論 廣瀬 雄大

 創出したコンセプトを優れた事業につなげていくためには、事業設計が欠かせない。そのためには、顧客価値やビジネスモデルの理解を深めることや、事業の道筋を示すロードマップを描いて戦略オプションを検討することが重要である。本講義では、コンセプト創出からロードマップ作成における考え方を学び、演習を中心に紹介する。

事業アーキテクチャ特論 嶋津 恵子

 各回の講師と講義テーマ及びその内容は、2019年3月以降更新される場合があることに注意されたい。特に今年度は,初回に産業界の構造変化の解説を行い2回目以降各産業界の動向の詳細を紹介する.また,今年度は,日本文化継承事業と海洋開発の講師を招聘する.掲載シラバスは.順次更新されることに注意されたい.IT・マネジメントの活用、業務効率、課題等を俯瞰的に理解し、事例研究型科目(事業アーキテクチャ研究、事業アーキテクチャ設計)及びPBL型科目(事業アーキテクチャ特別演習)での展開を図る。講義は2コマ連続(90分×2=3時間)で行い、講師による講演と、講演内容に関する担当教員による解説と議論を行い、理解が深まるように努める。

事業アーキテクチャ研究 亀井 省吾

 各分野での既存の事業開発・事業改革の各種事例(ケース)を研究する。各種の事例を理解し、成功あるいは失敗の理由等を調査・議論することで、事業マネジメントを擬似経験する。ビジネス環境の変化はどうか、ステークホルダーは誰か,ビジネスモデルはどうなっているか、ビジネスプロセス等を正しく把握する。ビジネス目標、経営戦略に照らして、現状の仕事のやり方の良さとどのような課題があるかを明確にする。ビジネスの理解をオーディエンスに誰にでもわかるように説明する。与えられた事例に対して、チームで検討し、結果をプレゼンテーションする。3つの事例を対象にする。1チームは3~4名で構成し、全部で2~4チームで実施する。受講人数を6~16名に限定する。6名未満の場合は開講しない。17名以上の場合は原則として1Qと2Qに2回開講する。初回にチーム分けをするので履修者は必ず参加すること。初回のチーム分け完了以降での脱退(履修放棄)及び履修追加は認めない。定員があるため通常科目と履修申請方法が違うので掲示板での指示を十分注意すること。

事業アーキテクチャ設計 戸沢 義夫、亀井 省吾

 各分野での現状の問題に対する事業開発・事業改革の提案・設計を行う。ビジネス環境の変化に伴い、ステークホルダーのニーズを満たすために新しい事業(仕事)のやり方が必要になる。テクノロジー(IT)の進歩が破壊的技術として今までできなかったことを可能にしている。それを活用した変化しつつあるビジネス環境に合った新しい事業設計を行い、現在の仕事のやり方のどこを変えるべきかを特定する。変えるべきことをマネジメントに説得するための論理を構成する。特定のマネジメントを対象に説得を目的としたプレゼンテーションを行う。与えられた事例に対して、チームで検討し、結果をプレゼンテーションする。3つの事例を対象にする。1チームは3~4名で構成し、全部で2~4チームで実施する。受講人数を6~16名に限定する。6名未満の場合は開講しない。17名以上の場合は3Qと4Qに2回開講する。初回にチーム分けをするので履修者は必ず参加すること。初回のチーム分け完了以降での脱退(履修放棄)及び履修追加は認めない。定員があるため通常科目と履修申請方法が違うので掲示板での指示を十分注意すること。

産業技術研究科科目群

国際経営特論 前田 充浩

 現在、アジア/アフリカ諸国を含む世界の大半の諸国は猛烈な勢いで経済成長を進めている。2015年12月31日にはAEC(ASEAN 経済共同体)がスタートした。20世紀中は「落ちこぼれ」と呼ばれたサハラ以南のアフリカでも順調な経済成長が続いている(ここ四半世紀で一人当たり GNIを低下させた「器用な」国は、日本等ごくごく一部である。)。21世紀とは、世界全体が急成長する時代なのである。本講義は、このような変化の中で、受講者に、今日のアジア/アフリカにおける起業/ビジネス展開のために必要な知識、能力を付与するものである。すなわち本講義は、「起業支援」の講義の1つである。

国際開発特論 前田 充浩

 開発援助(経済協力、国際開発)とは、先進国(一人当たりGNIが概ね14,000ドル以上)が発展途上国(一人当たりGNIがそれ以下)に対して行う、各種の経済成長支援のことである。本講義では、これについて、大きく2つの内容を講義する。1回の受講で2つの内容を学べるところが嬉しいところである(一粒で2度...)。

Technical Writing in English Antoine BOSSARD

 Nowadays, English is ubiquitous, especially as our modern society heavily relies upon technology. As a manager, engineer or technician, it is thus a great asset for each of us to be able to use English in our everyday duties. This lecture aims at providing students with the required skills to become proficient at technical writing in English. Concretely, students will be given the opportunity to learn and practice how to produce high‐quality professional and technical documents in English.

This lecture will mainly address the following three topics:

  1. Language (grammar, vocabulary, etc.) of English technical and professional writing.
  2. Methodology of English technical writing (document structure).
  3. Typography (punctuation, style) to be employed inside such documents.

DESIGN [RE]THINKING Innella Giovanni

 In recent years Design Thinking has gained legitimacy and popularity as a method to develop design and business processes. Design Thinking is based on few simple principles, such as learning by doing, learning by failing, collaborative thinking and solution‐oriented approaches. Although in many cases Design Thinking has proved itself valuable, the design community has also raised doubts and objections to its unconditioned employment. This course investigates Design Thinking, but it also leaves space to critically reconsider and improve its principles.

産業技術特別講義1 三好 祐輔

 企業再編の増加や株主重視経営の定着などに伴い、財務知識の重要性が高まっている。ファイナンスという学問は、資金の調達や運用など、企業経営のうち資金に関係する分野を対象とした学問である。具体的には、企業にはどのような資金調達の手段があるのか?調達した資金を複数ある投資案件のどれに投下するのか?意思決定の問題を扱う。本講義は、資金の投資先の決定・資金調達先の決定・配当政策の決定など、企業経営のうち資金に関係する分野を対象とする。そして、経済学及び経営学の理論的な考え方を習得し、問題意識の持ち方、ケーススタディに応用するにはどうしたらいいか。その結果、課題探求・問題解決ができる能力を身に付けることを目指す。

産業技術特別講義2 細田 貴明

 ビジネスにおける意思決定は、経営者が行う経営上の意思決定と現場の実務担当者が行う実務的意思決定が存在し、この2つが成功することがビジネスの成功において不可欠である。本講義では、これらの意思決定に関する理論と実務上の手法について論じる。具体的には、経営上および実務上の意思決定の成功例や失敗例を議論するとともに、ビジネス上の事例をもとにした意思決定演習を行う。

産業技術特別講義3 廣瀬 雄大

 産業セクターレベルの技術的変化を理解して今後の技術戦略へ生かしていくためには、総合的で俯瞰的な情報を整理して捉える手法が必要となる。本講義では、産業セクターレベルの技術的変化における過去分析を行う演習を中心に、ロードマップ手法の考え方と応用方法を紹介する。

インターンシップ ー

 「目的・狙い」に記載された目標を達成できる内容の実習を60時間以上行い、成績評価に基づき単位付与する。
実習開始前に、インターンシップ認定申請書兼履修申請書をもって、履修登録申請とする。その後、企業側から受入れ不可の連絡があった場合やインターンシップ認定申請が不可となった場合には、履修修正可能とする。なお、重複して履修申請はできない。
■詳細は、別途掲示する「授業科目インターンシップについて」を参照のこと。

選択必修科目群

情報技術者倫理 稲垣 実

 情報技術は、経済成長とともに高度化、複雑化、多様化しており、それらを受け入れざる得ない状況であるが、同時に情報技術にまつわる事故が多発しはじめ、ひいては人命に関わる惨事も発生している。これらの背景を情報技術者の倫理的側面からみると、未然に防げたケースが多く見受けられる。そこで「何故、情報技術者に倫理観が必要なのか」といった問いかけから、情報技術者に関係する各種法令やガイドライン、ルール、マナー、エチケットが構成されてきたことを確認し、その重要性や社会的背景を考慮しながら、自らの業務にどのように応用させるべきかを検討する。また、この科目で検討していく内容は、システム開発者や情報化の推進者として様々なジレンマに直面するが、これらの事象は、情報技術の発展が定着したビジネスルールと相反するものでもあり、どの様に解決すべきか、常に考えていく必要がある。この科目では、情報技術者にまつわる倫理を中心のテーマとし、具体的な例を取り上げながら、情報倫理基本的なフレームワークと、倫理の継続的な学習の必要性を認識するように構成する。問題・論点の建て方や解は人それぞれであり、絶対的な一般解は存在しないので、自分で問題を調べ、課題として考え、自分なりの結論を得るプロセスを重視する。講義の進め方は、1週間の中で都合の良い時間にWeb教材による事前学習を行い、大学院での対面講義とチームディスカッションによって成果を導く「ブランディッド・ラーニング」とする。チームディスカッションに参加するためには、事前学習が重要であることを十分に認識して講義に臨む事が必要である。

技術倫理 伏見 靖、川田 誠一

 ものづくりアーキテクトは間違いのない意思決定をする必要がある。このような意思決定の際、技術倫理に関係する問題について判断できるようになるためには、倫理問題についての理解を深める必要がある。特に、事前に起こりうる問題を想定して、あらかじめその回答を用意するトレーニングを通じて技術倫理に関係する問題解決能力を取得することを目標として授業を設計している。受講者には討論への参加と、演習課題についてレポートを提出することを求める。

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