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専攻長あいさつ

2020年4月に行われた本学研究科再編前の情報を表示しています。(2021年度廃止予定)

創造技術専攻長(創造技術コース委員会コース委員長 兼務)教授 池本 浩幸

 新産業⾰命と称されるハードとソフトが融合した新たなデジタルデザインプロセスへの転換や、設計とデザインの再統合によるデザイン・エンジニアリングの実践など、産業の⾼度化には研究開発等の上流機能の⾰新が不可⽋になっています。

創造技術コースは、デザインとエンジニアリングの融合によるイノベーションデザイン能力を身につけ、新たな商品やサービスをプロデュースできる人材を育成するカリキュラムを提供しています。具体的には、

(1) マーケットの潜在的な期待に迫り、顧客に未来を語ることができ、次世代の製品やサービスのあるべき姿を描くことができる人材(商品企画責任者)
(2) 感性デザインと機能デザインの知識を駆使して最適設計から製造までをマネジメントできる人材(開発責任者)

の2つの職能を兼ね備え、ものづくりのスペシャリストたちを組織化し、顧客の潜在的な期待に迫り、感性を駆使して機能を実現する構造を創出し、人々に具現化された新たな価値を提供できる人材、つまり顧客のベネフィットを最大化する製品やサービスを創造的、合理的に開発できる人材を育成することを目標に、学修内容を設計しています。

 1年次は、ものづくりに必要な体系的な知識と業務遂行に求められる基礎知識を学修し、2年次はPBL(実践的なプロジェクトにグループで取り組む中で、実社会で真に役立つスキルやノウハウを修得するプログラム)を通じてマネジメントに活かす業務遂行能力(コンピテンシー)を獲得できるよう段階的に設計されています。PBL型科目による教育の目的は、主に1年次の科目で学修した知識を実践の場で経験する機会を提供して、修得した知識を適切に使いこなせるようになることと業務遂行能力(コンピテンシー)の養成にあります。本コースで養成するコンピテンシーは、メタコンピテンシー(コミュニケーション能⼒、継続的学修と研究の能⼒、チーム活動)と5つのコアコンピテンシー(発想⼒、表現⼒、設計⼒、開発⼒、分析⼒)です。また、PBL型科目による学習では、修得した知識をそのまま使用するだけでなく、学生に知識の応用力を養う場を提供します。

 多様なカリキュラムから自身の目指す将来のキャリアに合わせて履修計画をたてられるよう、本コースでは、次の4つの履修モデルを設けています。これは、ものづくりのスペシャリストとして将来活躍できる職業上のステータス(人材像)に対応したキャリアプランとなるものです。

  • インダストリアルデザインモデル:プロダクトからシステムまで、デザイン計画に必要な⾼度な知識とスキルを修得
  • 開発設計モデル:開発・設計などの上流⼯程に必要な設計理論とデジタルエンジニアリングを修得
  • AI・データサイエンスモデル:AI(⼈⼯知能)やデータサイエンスを駆使して、発想⽀援、ビジネスソリューション技術を修得
  • グローバルシステムエンジニアリングモデル:グローバルな環境で開発や経営に取り組むための実務能⼒を修得

ところで、本コースの学生は、20-60歳代までの幅広い年代層の社会人、学部を卒業したばかりの学生、さらに海外からの留学生などで構成されています。PBL型教育では、この多様なバックグラウンドを持つ学生がチームを組んで自ら設定した目標に1年かけて取り組みます。専門性、世代、文化の異なる仲間と地域や社会の課題を解決する自主的なプロジェクトに取り組む実践的で体験的な学修過程は、ものづくりのための実践的な業務遂行能力(コンピテンシー)を身につけるうえで大いに役立ちます。

創造技術コースでの学びを経て、デザインが分かるエンジニア、エンジニアリングが分かるデザイナーとなり、イノベーションを創出することによって、複雑で難解な現実の問題を解決できる人材になっていただきたいと思います。

創造技術専攻長(創造技術コース委員会コース委員長 兼務)
教授 池本 浩幸

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