研究科の紹介

情報アーキテクチャ専攻Master Program of Information Systems Architecture

専攻長あいさつ

情報アーキテクチャ専攻専攻長 小山 裕司

 情報アーキテクチャ専攻は、各種の情報システム開発のためのIT高度専門職技術者である「情報アーキテクト」を育成します。情報技術(IT)は、あらゆる産業分野で破壊的技術として「情報革命」とも呼ばれるイノベーションを約50年に渡って継続的に引き起こしてきました。情報アーキテクチャとは、このイノベーションの実現に相当する情報システムを目的に対して最適に設計し、実装し、運用するシステム開発の技術体系のことです。当専攻では、プログラミングからマネジメントまで、情報処理推進機構(IPA)の共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)に準拠するIT関連領域の知識体系を広範に網羅する55科目以上の講義・演習型科目を開講しています。

 当専攻学生は自らの経験及び今後のキャリアプラン等から設計した自分だけのカリキュラムにしたがって1年次に「情報アーキテクトに必要とされる知識・スキル」を修得します。2年次のPBL(Project Based Learning)型科目では、実際の業務を想定したプロジェクトを当専攻独自のPBL教育メソッドにしたがって問題解決にあたることで、1年次で学んだ知識・スキルの活用経験を蓄積すると同時に、「情報アーキテクトに必要とされる業務遂行能力(コンピテンシー)」を修得します。専攻としてすべての科目は専門職大学に相応しい内容及びレベルであるように設計を行い、取得単位及び成績から各自が目標とするキャリアに対して適切に知識単位及びレベルが修得できているかを随時確認できる仕組みを準備する等、多数の独自の工夫を行っています。

 これらの講義・演習型科目、PBL型科目等を担当する教員陣のほとんどは企業での経験を有し、単にIT教育だけでは無く、実際の社会での実践で必要とされる事項を指導するように心掛けています。また教員の経験だけで無く、教育メソッドでも日頃から研鑽を重ね、教育の内容及び質の改善を行っています。5年に1度の受審が義務付けられ、平成27年度に受審した専門分野別認証評価では、教育カリキュラム及び手法、教員組織、修学環境、教育改善の仕組み等が非常に高く評価されました。専攻独自のPBL教育メソッドは最先端の取り組みとして評価され、この実績をもって、文部科学省「情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業」である「分野・地域を越えた実践的教育協働ネットワーク(通称: enPiT)」には、15連携大学のメンバとして参加しています。文部科学省「高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム」である「次世代成長産業分野での事業開発・事業改革のための高度人材養成プログラム」事業の成果として平成27年度から「戦略」+「技術」を学ぶ「事業アーキテクト」を新設しました。また、学生の修学の環境整備も継続的に行い、特に社会人学生が仕事と修学の両立を実現するための各種の仕組みも整備しています。

 最後に、本学情報アーキテクチャ専攻の学生コミュニティの存在にも言及したいと思います。当専攻の学生の約90%は社会人学生です。年齢・職業・職位・経験等は様々ですが、しかし当専攻の専門領域を修学の対象として勉学の精神に満ちた学生が集まり、2年間一緒に切磋琢磨しあうことで多くのものを得ることができています。コミュニティは同期の学生だけでは無く、先輩後輩の間でも構築され、修了後も後輩の活動に助言し、議論に参加する修了生がたくさんいます。

 日本にもIT関係を専門とする大学院はたくさんありますが、学者・研究者の育成を第一の目的としているところがほとんどで、当専攻のようにIT高度専門職技術者の育成を第一の目的としている大学院はほとんどありません。しかし、通常の大学院の修了生がエンジニアとして企業に就職することも珍しくありません。当専攻は実際に社会で活躍できる「情報アーキテクト」を育成します。当専攻での学びは、今後のキャリアアップ、ジョブチェンジのための専門知識の修得、あるいは継続学修によって各自の専門知識を最新にするための学び直しを希望している中堅・ベテランの社会人にとっても、これから社会に出る若者にとっても、生涯で最も充実した時間であることを保証します。

情報アーキテクチャ専攻 専攻長・教授
小山 裕司